ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章 段落188 [2021-01-20]


188 We are expecting an era of brotherhood among men of this earth and it is science that is making the greatest strides towards this accomplishment by unveiling the actual laws of action. Science is working under the law of relativity while religion is working under the law of divisions. The work of scientific research carries one into such a vast conception of the universe that there is no room for egotism, bigotry, fanaticism or intolerance. The individuals who really study creation are so absorbed in its unlimited activity that they become undiscriminating. They regard all men, whether they be black or white, as brothers and grant them the right to believe according to their ability to understand. They are not bound by the limited concepts of cast or creed or dogma but are always open to new revelations. They do not allow even the human form, itself, to block their path of research in the field of knowledge, for they are willing to sacrifice their own bodies for the benefit of other researchers and mankind as a whole.
188 私達はこの地球上の人々の間に兄弟愛の時代が来ることを予想しており、行動の実際の法則を明らかにすることによって、この達成に向けて大きな歩幅を成しているのは科学なのです。宗教が分裂の法則の下に作用しているのに対して、科学は相関性の法則の下に作用しています。科学的探究の作用は人を広大な宇宙の概念に連れ行き、自分本位や頑固さ、熱狂や偏狭の余地はありません。創造を本当に学んでいる各個人はその無限なる活動に没頭するあまり、その者達には差別が無くなります。彼らは全ての人間が黒人であれ白人であれ、兄弟であると見ますし、それらの理解力に応じて、彼らを容認します。彼らは階層や信条、或いは教義の限られた想念に制約されることなく、常に新しい発見の受け入れに寛容であり、率直です。彼らは人体でさえも知識の分野の研究を妨げることはさせません。何故なら、彼らは進んで自らの肉体を他の研究者や人類全体の利益の為に捧げるからです。




【解説】
本項を読んでつくづく感じることは、宗教は問題を解決しないということです。中東における長年の争いは各々の宗教や宗派の争いを反映しているように思いますし、他者の考えを受け入れられない、尊重しないことに由来があるように思います。
このように古代から互いに征服を繰り返して来た私達地球人が犯して来た業(カルマ)が今日の問題となって現れているのです。
著者はこのような問題に対して、私達の科学への探求心、宇宙の真理、法則への研究姿勢が唯一問題を解決するカギであると説いているのです。これまでの差別偏見を消滅させる為に、改めて他者への奉仕、宇宙普遍の法則に対する親しみと信頼こそ、その基礎であるとなるからです。


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