ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第14章 段落161 [2020-12-03]


161 The idea that one must become strenuous in outward action or must display an appearance of great personal effort in order to accomplish outstanding things is a false belief. The person who reaches the greatest heights of accomplishment is he who holds all of his actions in a serene and peaceful state, recognizing the fact that he is not the instigator or projector of intelligence but only the form through which it flows into manifestation; and the more fully the recipient is cleared for action the greater the action will be.
161 人は顕著な物事を達成する為には、外に向かっての行動に奮闘し、或いは大いなる個人的な努力をしている姿を示さなければならないとする考えは誤った信念です。最高位の達成に行き着いた人は、自らの行動を澄んで平安な状態に維持し、自らを英知の扇動者や計画者としてではなく、自分が創造物に流れ込む形あるものでしかないという事実認識をしている者です。そして受容者が行動の為、より完全に空になればなる程、より大いなる行動が起こることになります。




【解説】
これまで聞かされて来た私達に求められる「努力」について、本項はその根本が誤っていることを指摘しています。自我の願望を実現しようとすることでなく、宇宙的知性を自らが表現者となって体現することを私達は目指すべきなのです。
その為には、その業績の成果は個に帰すべきものではなく、宇宙本源にこそ属するものと言えるのです。その点、古来の芸術家や職人は作品に名を遺すことはありませんでした。成果として出来上がった作品を愛でることはあっても、自分の作品とは見ていなかったということでしょう。全ては宇宙から湧き起こるインスピレーションを見える形にしただけとの認識があったからです。



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