ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第14章 段落160 [2020-12-02]


160 Man is capable of expressing the fullness of life but he must become non-resistant to cosmic energy if he would have it express through him. He has lost the true course of action by exalting the personal ego; he has created the habit of believing that all accomplishment is brought about through the exertion of personal effort. He fatigues himself unnecessarily by trying to force conditions which will come about perfectly in a natural way if allowed to do so. Much energy is wasted because of personal dominance. It is difficult for the mortal to understand that impersonal non-resistance allows a free flow of energy, that in peace there is more intense activity than in friction. Man has become so aware of the coarser frequencies that he cannot realize action in its finer, more quiet and peaceful state. One who does live the non-resistant, receptive attitude has found the highway of true happiness, for he knows no fatigue, no pain, no disappointment.
160 人は生命の完全さを表現できる能力を有していますが、それを自分を通じて表現するには、宇宙エネルギーに対して無抵抗にならねばなりません。人は各自のエゴを高ぶらせた結果、真に歩むべき行動の道を見失ってしまいました。人は全ての達成物は各自の努力の行使を通じてもたらされると信じる習慣を作り出してしまいました。人はもしそうすることが許されれば自然と完璧に訪れるような状況に対して、無理強いすることで、不必要に自身を疲労させています。より多くのエネルギーが個人の優位のために浪費されています。死すべき者にとって、非個人的な無抵抗がエネルギーの自由な流れを与え、平穏の中には摩擦状態よりはるかに強烈な行動があることを理解するのが難しくなっています。人はより粗雑な振動に対してあまりにも敏感になってしまったため、より精緻でより静かな平穏な状況における行動を知覚することが出来ないのです。こうした中、無抵抗で受容的な態度で断固生きる者は真の幸福の王道を見つけています。何故なら、その者は疲れや痛み、失望を知ることはないからです。




【解説】
繰り返し述べられているように、私達に必要な事柄は自らを通じて宇宙の知性の表現者になること、宇宙的波動に自らを共鳴させて、自らを通して与えられたものを精一杯表現することです。そこには、自分の力は何一つ要せず、唯一湧き出るエネルギーをそのまま疑問視したりせず、伸び伸び表現することです。
これは丁度、幼児が何事にも楽しく遊ぶ様子に似ています。彼らは恐れや失敗を気にせず、今を楽しんでいます。こうしたことが私達人間の本来のあるべき姿と言えるのです。そこには沸き起こる宇宙的衝動に対して、何ら自我の判断を差し挟むことなく、自らは表現者になり切っているということでしょう。
このような体験を積み重ねることが、私達の肉体を活性化し、若々しく保つことにもなるのです。晩秋の頃、落ち葉が舞い落ちる日常の中にも、落ち葉が積もることで昆虫達の冬越しの場を提供する等、自然界における各構成員がそれぞれの役割を果たしている様子を学べる機会は多くあるものです。


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