ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第14章 段落153 [2020-11-20]


153 Relaxation is not inertia! A person may be very quiet and still not be relaxed. It is possible to be in a state of lethargy which may be interpreted as relaxation but such a condition is no more than the effect produced by loss of equilibrium which lowers the frequency of the body cells and puts them in a state of partial coma. Such a condition is to be avoided for it is actually destructive. Relaxation does not include the creation of a mental vacuum or the cessation of action. It is the means by which the mortal consciousness releases itself to the greater action of the Cosmos and therefore should not and cannot produce a dormant condition in any part of the body. If a person is not aware of a finer and more intense activity taking place within his being he can assure himself that he is not relaxed but has merely dropped into a state of indifference.
153 リラクセイションは惰性状態のことではありません。人はとても静かであってもリラックスしているとは限りません。リラクセイションと解釈されるかも知れない無気力状態もあり得ますが、このような状態は肉体細胞の振動数を下げ、それらを昏睡状態にさせるような均衡を失ったことによってもたらされた影響でしかありません。このような状態は避けなければなりません。何故なら、それらは実際には有害であるからです。リラクセイションは精神的真空状態や行動の中断を作り出すようなことは含み得ません。それは死すべき意識が自分自身を宇宙のより大きな行動に解放する手段であり、それ故、身体のどの部分にも休眠状態を作り出すことはありません。もし、ある人が自分自身の中により精緻で、より激しい活動が生じていることを感知しないのであれば、その者はリラックスしているのではなく、単に無関心の状態に落ち込んでいるに過ぎません。




【解説】
真のリラクセイションについて著者は本項で、その内容を説明し、同時に私達がこれまでリラックスするという意図で行って来た体内の生命活動・精神活動の停滞状態は有害であることを説いています。
これまでも述べられて来たように、私達にとって本当の意味のリラックスとは生命本来の生き生きした活動の中に、それら生命波動と共鳴し、不調和無く生きることであり、私達自身を通じてそれらを現実世界に表現することです。従って、そこには停滞の要素はなく、無関心も有り得ないのです。
実は、この状況を実現する為には私達自身の側で様々な工夫も必要とすることでしょう。自我に生じがちな未経験な物事への不安や失敗への恐怖等、乗り越える課題は数多いものです。しかし、練習や努力の積み重ねがやがてこれらを克服し、本来の自分の舞台、表現の場で活躍できるものと考えます。真のリラクセイションの習得は、その人のその後の人生を飛躍させる大きな力を与えて呉れるものであるからです。


第14章 段落152 [2020-11-19] <<  |  >> 第14章 段落154 [2020-11-24]