ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第11章 段落121 [2020-10-06]


121 The Master said, "No man ascendeth up to heaven except he that came down from heaven, even the Son of Man which is in heaven."(John 3:13) Meaning that the second birth is the conscious return into the original Cause state out of which all things proceed into the world of form. Man has descended from Cosmic Cause and he has the privilege to return again to that impersonal state of conscious awareness of Cosmic Cause. When he was born into the world of form he became lost in the appearances of matter and no longer understood the vast Cosmos. He has given himself over to the dictation of the senses and his mind is slow to accept the guidance of the soul. His understanding of the universe has become limited to the effective world - his whole attention is given to the analysis of form and he has been blinded to the Cause back of form. So before he can come into his own original self, he will have to be born again - born into the unlimited perception of the All Intelligence. As the first birth has given man an understanding of the form world like himself the second birth will expand his awareness of the unmanifested Cause world. Man's duty now is to burst the bonds of ignorance - to emerge from the matrix of earth and perceive the vastness of Cosmic Cause.
121 その導師は言いました。「天から降りて来た者以外に天に昇る者はいないのだ。天にいる人の息子でさえも。」(ヨハネ3:13) それは第二の誕生は全てのものが形ある世界に向けて進行して来た源の原初の因の状態に意識的に帰って行くことを意味しています。人は宇宙的な因から降り来たったものであり、人は宇宙的因の非個人的な意識的気付きの状態に再び帰る特権を持っています。人が形ある世界の中に生まれた時、人は物質の外観の中で迷子になり、広大な宇宙をもはや理解しなくなってしまいました。人は自分をその諸感覚の指図に差し出してしまい、人の心は魂の導きをなかなか受け入れようとはしません。人の宇宙への理解は結果の世界に限定されるようになり、その関心の全ては形あるものの分析に注がれ、形あるものの背後にある因に対しては盲目になっています。ですから人が自分自身の原初の自分になるには、再び生まれる、即ち全英知の無限の知覚の中に生まれる必要があるのです。最初の誕生は人に自分自身のような形あるものの世界についての理解を授けたように、第二の誕生は未だ現象化していない因の世界についての気付きを拡げることでしょう。今日の人の義務は無知の束縛を破裂させること、地球の地殻から抜け出て、宇宙的因の広大さを知覚することです。





【解説】
本来私達各自は天性の素質、即ち生まれながらに備わっている因の要素をこれまで無視し、もっぱら目に見える結果の世界や自らの肉体に属する感覚に自身を委ねて来てしまったのです。その結果は、現状のような不安定な状況を生み出し、世界も混乱の度を極めているのです。
かつて2000年前にイエスが目にした状況は今日でも続いており、もし今日再びイエスが地上に降り立ったなら、どのような教えを私達に説くでしょうか。私達はこの2000年で何を何処まで進歩させたと答えるのでありましょうか。おそらくこの問いに関してはほとんど何らの成果を報告することは出来ないように思われます。
それほどにある意味、雲をつかむ程の内容ですが、その一線を超えない限り、進歩の道に乗ることは出来ないことも確かなのです。


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