ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第10章 段落114 [2020-09-25]


114 There is no such thing as absolute unbelief; there is only a growth from the lesser faith to the greater faith. As the teacher Zoroaster explained, "Evil is but unripened good." Likewise, fear is but undeveloped faith. Man has come from Cause Intelligence to the world of effects; his mortal sense mind lost the memory of Cosmic Cause and he is now in the process of reestablishing himself; he is on his way back to oneness with the Principle where selfishness with all of its innumerable effects is dissolved. It is through the recognition and realization of Cause that faith is stabilized.
114 絶対的な不信心というようなものは存在しません。より少ない信仰から、より大きな信仰への成長があるだけです。教師ゾロアスターが「悪とは未成熟の善である」と言ったようにです。同様に恐怖は未発達の信仰なのです。人は因なる英知から結果の世界に生まれ来たり、その死すべき感覚心は宇宙的因の記憶を失い、今や自分自身を再構築する過程にあります。人は利己心がその無数の結果物と溶け合う一大原理と一つに戻れる道の途中に居ます。信仰の安定化は因の認識と実感を通じてなされるのです。




【解説】
このように大事な信仰心なのですが、実際に身に付けるのは容易でないと思う人も多いようです。しかし、本文で述べられているように私達が母体の中で生きていた間は全てを母親に委ね、自らの生命を母体に依存して来たのです。言い換えれば、宇宙の因に全てを委ねていたと言っても良いのです。
しかし、生誕後、成長するにつれて、自我が次第に拡張し、それまでの信仰心は小さくなってしまったのです。それ故、私達は元来はこうした信仰心のことを十分理解していた訳で、再びその心境を思い出すだけで良いのです。
外界に目を奪われ、結果の世界に右往左往する状況から再び安定していた母体の記憶を呼びさますだけで良いのだとも言えるでしょう。


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