ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第08章 段落090 [2020-08-20]


090
Let us, therefore, analyze the sense man. You have believed that man is endowed with five avenues of expression - sight, hearing, taste, smell and feeling. Each of these attributes is supposed to have the ability to act independently of the others. We can close our eyes and hear, taste and smell. It is possible to decipher between sweet and sour without hearing, smelling or seeing the object in question. We can certainly tell the difference between a bit of garlic and a rose without using the sense of sight, sound or taste. So it is possible to prove that four of our senses do work independently of each other. But now let us remove that which is known as the fifth sense; let us deprive man of feeling. What is the immediate result? The result is a state of unconsciousness; the four other senses are ceased to function, even though the organs of sense themselves, are still existing in the body. The eyes, nose, palate and ears are uninjured yet they do not see, smell, taste or hear. Apparently these senses cannot, then, work independently of feeling. Does this not prove that feeling is not a sense, but the conscious power which gives sensation to the senses?
090 それ故、感覚人間を分析して見ましょう。貴方は人が5つの表現の大通りを授けられていると信じて来ました。視覚、聴覚、味覚、嗅覚そして触覚です。これらの属性の一つ一つは他と独立して作用する能力を有しているように思われます。私達は目を閉じて聴くことや味わうこと、香りを嗅ぐことが出来ます。問題の対象物の音が聞こえなくても、臭いが嗅げなくても或いは見えなくても甘いとすっぱいの味の違いを判読することは出来ます。私達は確かにニンニクの小片とバラの違いを視覚や音や味の感覚を用いずに言い当てることが出来ます。ですから、私達の4つの感覚は互いに独立して働いていることを証明することが出来るのです。しかし、第5番目の感覚として知られているもの(訳注:「触覚」のこと)を取り去って見ましょう。人から触覚を取り除いて見ましょう。直ちにどのような結果になるでしょうか。結果は無意識の状態です。4つの他の感覚は感覚器官自体は依然として肉体に存続していても機能を停止します。目や鼻、舌や耳は傷ついていませんが、それらは見ることも嗅ぐことも味を感じ、聴くことはありません。見たところこれらの感覚は触覚から独立して作用することは出来ないようです。このことは触覚は感覚ではなく、感覚に刺激を与える意識的な力であることを示すものではないでしょうか。




【解説】
本項では私達の外界との接点、或は経路として役立っているのが、四感覚だと説いています。これら四つの経路は互いに独立して機能を果している訳ですが、それらの機能も触覚の助けがなければ機能しないのです。よく表現されるように「意識がなければ」感覚器官は正常であっても、それを機能させることは出来ません。
このことは私達は本来、感覚ではなく「意識」に依存した存在であるとも言えるのです。とかく私達はこれらの感覚を通じた情報のみに頼って生きている訳ですが、既に十分に学んでいるように、これらの情報は結果の情報でしかありません。物事が進行しようとする時の情報、想念・印象波の動きについては全くの鈍感なのです。ここに私達の課題があります。私達は自身にある意識なる機能を活用して印象レベルの情報を知覚することで、進化の道を歩むことが出来るということです。


第08章 段落089 [2020-08-19] <<  |  >> 第08章 段落091 [2020-08-21]