ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 4章 段落370 [2020-03-17]

370 The difference between pure reasoning and perverted reasoning is the difference between definition and discrimination. We may say that a rose is red and is fragrant; and that a calla lily is white and possesses little fragrance. Our reasoning tells us they are two distinct objects; and defines their character by an act of recognition. But perverted reasoning could say that the lily is a mistake of creation, because it should have been red like the rose; or that the rose is malformed because it is cut up in little pieces called petals.

370 純粋な推論と歪んだ推論との違いは定義と差別の間の違いです。私達はバラというものは赤く、よい香りのするものと言いますが、カラー(訳注:植物名、オランダカイウ、日本ではカラーもしくはカラーリリーと呼ばれる。漏斗状の白い仏炎苞を持つ観葉植物)は白く、香りは無いと言うでしょう。私達の推論はそれらは二つ別個のものであることを私達に伝え、認識の行為によってそれらの特徴を定義します。しかし、歪んだ推論は、そのユリ(訳注:この場合、前述のカラーをユリと認識している)はバラのように赤くなければならないのになっておらず、或いはそのバラ(訳注:この場合は前出のカラーをバラと認識している)は花弁と呼ばれる小片に切れ込まれている為、誤って創造されたものだと言うかも知れません。

【解説】 私達が最もしてはいけない事柄が「差別」ということです。イエスの言葉の「裁き」と同様です。この差別は私達が対象物に対して優位に思うことに由来します。白人が有色人種を卑下したりする傾向もこの類です。 この差別感が本講座のテレパシー訓練にも有害であり、やって来る想念・印象に対してそのような傾向を向けることが誤りにつながると指摘しているのです。 実は時として印象は私達の既存の概念の及ばない広範囲なものとしてやって来る可能性があります。それらは私達の常識には当てはまらない要素もある為、私達の心はそれを毛嫌いすることもあるでしょう。その際に下しやすいのはそれらアイデアに対して差別を加え、無視や捨てるようなことを厳に慎むよう著者は求めているのです。 やって来る印象をありのままに心を通過させ、その真意を理解しようとする心境が必要だという訳です。

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