ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 1章 段落259 [2019-09-27]


259 The intense concentration of the particles composing the body has set up such a definite barrier of resistance to the free-flying atoms of space, that the form appears to be acting under a self-made law; or to have a separate will of its own. The law of evolution which has brought the cells of the body to such a fine degree of organization, or concentration, does in time lead them into a field of universal expansion so that this barrier of resistance is lessened; and the human consciousness becomes more receptive to the vibrations about it.
259 人体を構成する粒子の強固な集中状態は宇宙空間を自由に飛翔する諸原子に対し、断固とした防御壁を作り上げており、人体は自ら作った法則の下で行動している、あるいはそれ自身の分離した意思を持っているように見えます。人体の諸細胞にこのような緻密な組織、あるいは濃度をもたらした進化の法則はやがて、この抵抗の防御壁を宇宙拡張の領域に導き、その結果、この障壁は小さくなり、そして人間の意識はそれに関わる諸振動をより多く感受するようになります。




【解説】
実は各細胞にはそれを取り囲む細胞膜や細胞壁が各細胞の中身を守っておりますし、身体全体は皮膚組織が外部からの異物の侵入を防いでいます。これらはいずれも身体を形成する各要素を守る大きな役割を果たしていますが、その一方で各々のユニットの存在を維持すべく、内向きの態勢であるとも言うことが出来ます。
本文の文脈から、著者は私達にこれら内向きの関心や対外的な守りの姿勢は長年、各々のユニットに要素を集結し、形を維持して来た為、ある意味、当然の成り行きであると説いています。
しかし、私達がこの段階から進化を遂げて、宇宙的な存在になる為には宇宙から来る働きかけに対し、素直に門戸を開いていなければなりません。人体を統括する心を穏やかに、また柔軟にすることで、身体の各細胞をリラックスさせ、外宇宙からやって来る想念波動を受け止められる状態にする必要があるのです。
昔、ある剣術家が対峙する相手と剣の先端を当てた時、しなやかな動きをする者は強いと評していたことを思い出します。あらゆる事態に臨機応変に対応する為には、心身は常に柔軟でなければならず、何かの事柄に凝り固まっていては発展は無いということでもあるのです。



第3部 1章 段落258 [2019-09-26] <<  |  >> 第3部 1章 段落260 [2019-09-30]