ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 3章 段落205 [2019-07-09]


205 Authorities now recognize it is the delinquent parent rather than the delinquent child who is the real culprit. This delinquency is not confined to the neglected child, for many of these young criminals come from homes where they have been given every advantage; but it would be interesting to make a survey of the mental outlook of their parents.
205 今や当局は本当の元凶は非行の児童よりは非行の両親であることを認識しています。この非行問題は捨て置かれた児童に限定されるものではありません。何故なら、これら若い犯罪者達の多くは、あらゆる点で恵まれた環境を与えられた家庭から出ているからです。しかし、彼らの両親達の心の視点について調査することは興味深いことでしょう。




【解説】
本項ではこれら問題の原因は物質的な貧しさではなく、経済的に恵まれた過程においてもその両親の心の状態、即ち心境に問題があれば、それが直ちに子供に影響を及ぼすと指摘しています。
"子は親の鏡"という表現もあるように、家庭の中で子供に対する親の影響というものは大きいということでしょう。事実、著名な芸術家はシュトラウスの例を引くまでもなく、代々、芸術分野で活躍されて来た例も多いように思われます。また歌舞伎や華道、茶道その他の"家元"によってそれら芸術が引き継がれ、発展するのもそうした親子関係の中で育まれ、継承される心境という要素が大きいのかも知れません。
これは家族ばかりでなく、一般の会社における上司の職責、企業における社長の役割についても似た要素があるものと思われます。即ち職場の上職にある者ほど、配下への影響力が大きいことを十分に自覚して置かなければなりません。



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