ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 2章 段落178 [2019-05-31]


178 Nature finally rebelled; and this prolonged tension brought on a serious lung condition. When the doctor gently told her the results of the laboratory tests, outlining a plan for the necessary months of bed rest, the woman ignored the serious condition in her body, but expressed deep concern over the state of neglect she felt sure would invade the home without her personal supervision. In other words, her thought-habit pattern had become so set, even the threat of a dangerous illness could not register its full impact upon her mind.
178 自然は遂に反乱を起こし、この長く続いた緊張は深刻な肺の状態をもたらしました。医者が彼女に優しく、検査室での試験の結果を話し、数カ月の長期療養の治療計画の概要を説明した時も、その婦人は自分の肉体の深刻な状況を無視して、自分自身の監督が無くなった家庭には必ずや放任状態がはびこるとの思いに極度の懸念を示したのです。言い換えれば、彼女の想念習慣があまりに固定化されていた為、危険な病の脅威ですらも、彼女の心に十分な影響を留めることは出来なかったのです。




【解説】
本来なら自分の身体の状況については、自分が最も良く分かっているべきですが、実際にはそうなっていないことも多いのです。本人の心が何か別の対象に向いていて、肝心の自分自身の身体の危険な状況にも気付けていないということもあるのです。
本項の場合は、主婦の責任感と言えるかも知れませんが、医者の忠告に対しても冷静な判断が出来ない程の執着となっています。一見すると特殊な事情に思えるかも知れませんが、実際には私達が自分自身に対してごく普通に行っていることでもあるのです。ご自身の身体状況に一切気付けず、生活習慣を改善出来ず、種々の症状が出ているのが中高年の常ですし、身体の悲鳴より、目先の味覚や習慣が優先されていることも本項と同様です。
私達はもっと、ご自身の肉体細胞の内なる声を聞くよう、心を謙虚にすることが必要です。各細胞や原子・分子の声に耳を傾ける中で得るインスピレーション(想念パルス)こそ、価値あるものであるからです。


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