ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 2章 段落177 [2019-05-30]


177 The focal point of this woman's life was her home, her husband, and her children. In her fervid desire to be a good wife and mother, she had become so immersed in physical tasks that she made everyone around her uncomfortable. On rainy nights her husband stopped on the drafty back porch and removed his shoes, traversing the length of the house in his stockinged feet so he would not mar the freshly scrubbed tile. The children's lives were ruled by stern admonitions: "be careful not to soil your clothes; pick up all your toys; for goodness sake, don't disarrange the furniture."
177 この女性の人生の中心は彼女の家庭であり、彼女の夫であり、子供達でした。彼女の良き妻であり、良き母でありたいとする熱烈な願望のあまり、彼女は物理的な課業に没頭するようになった為、彼女は自分の周囲のひとりひとりを不快にさせてしまいました。雨の夜には彼女の夫は肌寒い裏のポーチで立ち止まり、靴を脱ぎ、真新しく洗われたタイルを台なしにしないよう、靴下を履いた足で家を横切ります。子供達の日常生活は「衣服を土で汚さないように注意して。自分の玩具を片付けて。お願いだから家具を乱さないで。」との厳格な説諭に支配されていました。




【解説】
このような例は何処の家庭でもあるものです。本項で著者は日常、私達がどのような想念に縛り付けられているかを端的に指摘しているのです。私達は自分が良いと判断した事柄に固執しがちです。また、その結果、柔軟性を持つことなく、自分の良いと思うことを他人にも押し付けようとしがちです。
しかし、これらは仏教で言う執着に他なりません。常にやって来る新鮮な想念・印象に耳をそばだて、何時でもそれに対応する為には、何かに執着してはいられないものです。
柔軟性とは宇宙から時折やって来るインスピレーションという贈り物を受け取る為に必要な条件であり、それら贈り主に感謝する気持ちこそ最も重要視すべきものだと考えます。


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