ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 3章 段落098 [2019-01-21]


098 As we mature, orders from the brain come automatically; but watch a baby learning to walk. His first attempts are made through the conscious effort of placing one foot before the other. Analyze your own movements. Say your hand has just reached up to brush a hair back from your forehead. You will find when you trace the action that you were first aware of a tickling feeling on the skin. If you analyze this action carefully enough, you will discover that the message telling of the tickling sensation was sent to the brain, which then gave the order to the hand to reach up and brush the hair away. Through habit, most actions become sense reactions; but our so-called sense reactions are intelligently controlled. The things we do now with no conscious thought, were major projects at one time in our development.
098 私達は成長するにつれ、脳からの指令は自動的に来るようになりますが、赤ん坊が歩くことを学ぶのを観察してご覧なさい。彼の最初の試みはもう一方の足の前に別の足を置こうとする意識的努力を通じて行われます。貴方自身の行為を分析しなさい。例えば貴方の手が貴方の額から後ろに髪を撫でようと今、手を伸ばしたとします。貴方がその行為を振り返る時、貴方は最初、頭皮にくすぐったい感じがしたことに気付くでしょう。もしこの行為を注意深く分析するなら、貴方はくすぐったい刺激を伝えるメッセージが脳に送られ、次に脳が手に手を伸ばして髪を後ろに撫でるよう命じたことを発見することでしょう。習慣からほとんどの行為は感覚の反応になっています。しかし、私達のいわゆる感覚反応は知性的な制御を受けているのです。私達が今日、何ら意識的想念を持たずに行っている物事は私達の発達過程の中では一時期、主要な事業であった訳です。




【解説】
本項は人間あるいは生物の持つ可能性を示唆しているように思えます。つまり、自然界を見ても本項に記されている誕生直後の段階から生長する中で、どの生きものも驚くべきスピードで運動能力その他、生存の為の能力を身に付けているからです。
その結果、私達は自分自身も含めて自然界の中の生きものは皆、伸び伸び自分達の命の発現を謳歌しているのです。しかし、こうした能力は生きる上での最低レベルのものではないかと考えています。少なくても私達地球人のレベルでは本講座のテレパシーについてもまだ未開発の状況であるからです。
この延長線上で考えれば、私達は幼子のように毎日、少しずつでも想念・印象の感受に精進し、自らの心の動きを監督すれば、遂にはこれらを意識することなく実現し、自由に活動することも出来るものと思います。


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