ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 3章 段落079 [2018-12-14]


079 The eyes see the man, but the ears hear no sound; therefore, the sense of hearing accuses the sense of sight of giving false information. The man is there, however, but due to their lack of respect for one another, neither the eyes nor the ears will concede that they could be mistaken; so the argument between them cannot be satisfactorily settled.
079 両目はその男を見ているのですが、両耳には音が聞こえず、その為、聴覚は視覚に対し嘘の情報を出していると非難しています。しかし、男はそこに居ますし、感覚同士、互いの尊重が欠けている故に、目も耳も自分達が間違っているかも知れないということを認めようとはせず、その為、彼らの間の議論は満足の行く解決ができないのです。



【解説】
各々の感覚の中で意見が異なる場合、本人は方針が定まらず行動を停止してしまいます。どうしたら良いか判断出来ない為です。イエスはこれを"二心"という表現をしたのではないでしょうか。突き詰めれば各自の内部における意見対立です。仏教で言う"迷い"も類似した表現ではないでしょうか。
問題はどうしたら、これら感覚の意見対立を鎮め、互いの意見を尊重しながら、より高い位置から妥当な方向に進めることが出来るかです。それには先ずはこのような問題があることに気付き、異なる感覚の意見を調和させることですが、それには普段から感覚を訓練し、それ自身の裁きを抑制し、それら感覚の反応よりは、印象・想念を頼りとするよう訓練することが重要です。
人間の一生は意外に短く、心底学ぶ内容も多くないことに気付き、早くこれら基本的な問題を一人一人が理解し、少しでも問題解決に向けて努力することが必要です。


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