ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 3章 段落080 [2018-12-17]


080 We will now reverse the procedure, and by remote control produce the sound of walking down the aisle. This time the eyes will accuse the ears of conjuring up an imaginary situation. Again, the argument will rage between the senses, each one sure it is right.
080 今度は手順を逆にして、遠隔制御を用いて通路を歩く際の音を出して見ましょう。今度は目が耳に対して魔法を使って想像上の状況を作り出したと非難することでしょう。再び感覚の間で各々自分が正しいと確信して議論が荒れ狂うのです。



【解説】
この事例の場合、視覚と聴覚各々が如何に自己主張し、主人である本人を支配しようとしているかを示すものとなっています。これら異なる意見に対しどのように対処すべきかという点も重要な所です。
その問題に対して先ずは各感覚の反応は各々良しとする一方、互いに争う点を改める必要があるように思います。即ち異なる意見は受け取りながらも私達はそれら感覚の反応とは別に、想念・印象に重きを置くべきで、先ずは各感覚が自己主張しないように制御することが必要です。
一般的に何かを断定してしまうとそれ以降の探求の進展は停止してしまいますし、変化する時代の中でそもそも一時的な状況を捉えて決め付けることは誤りである訳です。これについては仏陀がよく弟子達に説いていたように思います。即ち、万物は流転し、無常であるという点です。
私達が感覚を与えられたのは、自らの生活を守るため、危険を回避する為であり、本来は最低限度の働きに留め、それ以上の事柄は想念・印象を拠り所とした方が良いのだと思われます。


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