ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 3章 段落076 [2018-12-11]


076 Let me explain it in this way. The mind of the average human we encounter today expresses only the opinions gathered from the reactions of his four senses. Therefore, his so-called intelligence is hampered by his likes, dislikes, and autocratic judgment of all that he does not understand. He should not be condemned too harshly for this. It has been the accepted attitude for ages. We have allowed our four senses to be the domineering rulers, quarreling and dissenting amongst themselves; totally unaware of the Creative Force which brought them into being.
076 このように説明しましょう。今日私達が出会う平均的な人の心は只、その人の四つの感覚の反応から集められた意見だけを表現しているということです。その為、その人のいわゆる知性はその人の好き嫌いや、自分が理解しない物事すべての専制的な裁きによって妨げられています。しかし、人はこのことについてあまりに厳しく非難されるべきではありません。それが長年にわたって受け入れられて来た態度であるからです。私達は私達の四つの感覚が威張り散らす支配者達であることを許して来たのであり、それらは言い争い互いに異議を唱えながら、それらを産み落とした創造力に全く気付いていないからです。




【解説】
私達の日常の実体はどのようなものかについて、本項は詳しくその内容を明かしています。実際のところ、私達は自身の四感覚がそれぞれ「好き嫌い」、「好ましいもの、好ましくないもの」という裁きの下で、出会う相手を差別しているというのです。
出会った対象の背景や価値を知ろうとする代わりに、感覚の反応だけで済ませているというのです。果たして実際はどうでしょうか。思い当たる部分も多いのではないでしょうか。実はこのことで、それ以上の探求や観察が為されない為に本来、学べる内容まで入り込まずに終ってしまう等、大変残念な結果になることも多いものです。
これらの長年の習慣を打破して、物事の本質を見極めようとする誠実な心に私達自身を持って行くことが必要で、先ずは出会う相手を先ずは尊重することから始めるべきなのです。視覚から嗅覚までの感覚の反応こそ、注意深く戒めることが肝要です。


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