ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 2章 段落035 [2018-10-09]


035 The orange tree, wafting its perfume on the southern breeze, need not delve into a laboratory analysis of atmospheric conditions to know that only in the milder climes will it survive. This tender species depends upon natural law to insure its continuation; so nature does not capriciously broadcast its seed in frigid zones, she sows them. where the sun is warm.
035 南からのそよ風に芳香を漂わせるオレンジの木は、温暖な気候においてのみそれが生き延びられることを知る為、大気の諸状態を研究室で分析する必要はありません。この繊細な種はその存続の保証を自然の法則に依存しており、自然は気紛れにその種を寒冷地に播くことはなく、太陽が暖かな場所にそれらの種を播くのです。




【解説】
本項を読んで以前行ったスペインのバレンシア地方を思い出しました。丘に沿った広大なオレンジ畑を見ながら観光バスに乗ったこと、本場バレンシアのオレンジを味わった旅でした。日本の瀬戸内のミカンも同様に温暖な気候を必要としますが、そのことを本項では、創造主は敢えてオレンジの木々を寒冷な土地に植えさせることはしないとしていることに注目すべきでしょう。
適者生存の原理は世に言うことですが、実際にはそのようなことはなく、皆、その種に適した場所に自ずと蒔かれるという訳です。この延長上には鳥達が木々から果実を得る代わりに木々の子孫を周囲に蒔く貢献をすることがあるのですが、それを著者はこのように解釈しているという訳です。
これは人間についても同様であり、各自が現状で一番合った環境、十分に生きて行ける場に各自が生を受けているとも解釈が出来るということでしょう。「置かれた場所で咲きなさい」とはあるキリスト者の言葉ですが、その背景には創造主への深い信頼があることに気付く必要があります。


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