ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 1章 段落020 [2018-09-13]


020 There is nothing mysterious or unknowable about this means of thought-transference, for man lives by it daily. A thought cannot be given audible expression without first being formulated in the mind. This is automatic with the average person, and he is usually quite unconscious of the fact that his mind is (1) directing every outward movement of his body;
(2) composing and arranging his thoughts before giving them audible expression;
(3) receiving a continuous flow of thought-impressions from the outside. From this continuous flow of impressions the undeveloped mind rejects all that is not familiar, and retains only those thoughts which confirm the opinions his mind has already formed. That is why, until man understands himself, he is guided only by the world of effect.
020 この想念移動の手段について何も神秘なものも未知なることもありません。何故なら人は毎日それによって生きているからです。想念は心の中で最初に組み立てられることなく、聞き取れる表現を与えられることはありません。これは普通の人間では自動的に行われており、人は普通は自分の心が、・肉体の外向きのあらゆる運動を指揮し、・自らの想念を聞き取れる表現にする前に組み立て整理し、・外界から絶えず流れ込んで来る想念−印象類を受信しているという事実について全く意識しておりません。この連続した印象の流れの中から、未発達の心は馴染みのないものは全て拒絶し、代わって自分の心や既に作り上げた意見類を確証する想念類のみを保持します。それが人が自分自身を理解するまでは結果の世界によってのみ導かれる理由です。




【解説】
既に私達の心は本項で学ぶ以前に、私達自身が知らないだけでテレパシーに関する基本的能力は充分に所持しているという訳です。言葉による表現の前に、想念から言語体系に内容を組み立てたり、想念波を感じ取る能力も備えているという訳ですし、今まではその感受性が鈍く、また自らの好みのものしか取り扱わなかったということでしょう。
このように私達の中には生まれながらにテレパシーに必要な基本的能力は備わっているのです。問題はその能力を自覚し、精華して行こうとする気構えがあるかどうかです。自らに備わっている埋もれた能力を開花させ、活用することは各自の義務とも言えるでしょう。この故に私達はこの学習に対して、他の何ものも新たに導入したりする必要はなく、全ては皆さまご自身の中に備わっているものなのです。


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