ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 1章 段落011 [2018-08-31]


011 In olden times, telepathy was attributed to black magic or witchcraft; but through actual experiments carried out by the universities, it has conclusively proved itself to be a definite fact with which to be dealt. However, that first statement made by the Psychical Research Society has been a dangerous snag upon which science is now floundering; for working from the hypothesis that telepathy is outside the "normal" operation of the recognized sense organs has caused science to place the subject in a field of mystical assumption; rather than of practical analysis. This has resulted in a well-meant but worthless foundation upon which to build. It is now time to lift telepathy out of the confusion surrounding it, and place it once more upon its true foundation as the cosmic universal language.
011 昔、テレパシーは黒魔術や魔法に帰するものとされて来ましたが、大学によって実施された実際の実験を通じて、それが明白なる事実として取扱われるべきものであることが最終的にはっきりしました。しかし、心霊研究協会によって出された最初の声明は今や科学がもがいている危険な障害となっています。何故ならテレパシーはこれまで認識されてきた感覚器官の「正常な」作用の範囲外であるとの仮説から来る研究は、科学に対し実際の分析よりは何か神秘的な仮説の分野にその課題を設定させてしまったからです。このことは結果としてよかれと思ってのことでも、打ち立てるには価値のない基礎になってしまいました。今やテレパシーをそれを取り巻く混乱から引き上げて、宇宙普遍の言語としての真の基盤の上に乗せるべき時になりました。




【解説】
ここで著者は、私達が本講座で身に付けようとしているテレパシーは、何か特別、神秘的な能力等と言うものではなく、極く普遍的なもの、言い替えれば誰でも生まれつき持っている知覚力の一つだと説いています。何か特殊な能力という訳ではないのです。
想念や印象の交流、やりとりは例えば生まれたばかりの言葉を知らない赤ん坊でも持っていますし、むしろ言葉を使わない段階であるからこそ、テレパシーを活用出来ているということかと思います。
実験検証を積み重ねて、原理を導き出す科学的手法は、一般人に説明する場合には有益ですが、個人で自分自身の能力を高めようとする場合は、そのような手順は必要ありません。ひたすら真相に迫る探求をご自身で進めればよく、その結果はご自身が良く分かる筈です。究極には各自、自分の身体を造る各細胞、更には細胞を構成する原子・分子の声を聴き、英知を学ぶことを目指すべきなのです。


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