ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落368 [2018-03-19]


368 The effect mind which is the personality, usually follows the law of least resistance and allows itself to be molded into the environment of the word's society. This is why man feels strange to man, even though he is molded into the same type of society. And it is because the ego or sense mind is a stranger to the Cosmic Principle and itself caused through the divisions between individual identity and the ego. The individual acknowledges everything in unison whether visible or invisible to the sense mind, while the sense mind acknowledges only that which it calls concrete form. Yet when questioned the mind admits that there is something behind the concrete manifestations. But it does not like to go on record that there is for fear of what a neighbor or society might think of him. This shows that the individual's identity tried to alert the mind but the mind fears not to go along with society's pattern.
368 結果である心は人格でもありますが、いつも最小の抵抗の法則に従い、自身を世の中の環境の中に鋳込まれることをやむなしとしています。これが人が自分が同じタイプの社会に鋳込まれているにも関わらず、他人に対してよそ者の感じを受ける理由です。そしてそれが、エゴ、即ち感覚心が宇宙原理に対してよそ者であり、それ自身個人の正体とエゴの間の分裂によってもたらされているからです。個人の正体は感覚心に見えているか見えていないかに関わらず全てを調和していることを認知しますが、感覚心は具体的な形を必要とするもののみを認知します。しかも尋ねられると、心は有形の創造の現れの背後に何かがあることを認めます。しかし、心は存在する記録には進んで行きたがりません。何故なら隣人或いは社会が彼をどのように考えるかを心配するからです。これは個人の正体は心に注意を喚起しようとしますが、心は社会のパターンに沿って進まないことを恐れていることを示しています。



【解説】
本項で述べられている"mold(鋳込み)"は、私達の自我の実態を良く表しています。即ち本文では私達は私達が置かれている環境の中、社会の中にあらかじめ造り込まれた「型」の中に溶けた鉄が流し込まれて人格(個性)が形成されているというのです。
この場合、重要なのはその型は自身の意図によって作られるのではなく、社会や環境が造り上げているという点です。つまりは社会を動かす支配層のコントロールの下、また社会風潮の影響を受けた個性が次々に生まれて来る事態を示唆するものでもあります。
これらの傾向に対して私達は、もっと自分自身を探求し、このような既成の鋳型製品ではなく、自分自身で自分を造り上げる芸術家の作品造りを自分に課す必要があると言えるのです。


第10課 段落367 [2018-03-16] <<  |  >> 第10課 段落369 [2018-03-20]