ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落366 [2018-03-15]


366 As you have already learned in previous lessons, there is a constant chemical change going on, and the identity of one stage is absorbed by the identity of the next stage. So if one is to retain his individual identity through eternity he must lend himself constantly to the changes that are taking place. For personal ego has no place in the cosmic plan but individual identity has. For the individuals make up the cosmos. And by the personal ego allowing itself to be absorbed by the individual, which is sometimes referred to as saving oneself and earning eternal life, it becomes like the drop of water that allowed itself to be absorbed by the ocean of water. It becomes the ocean of water yet it retains its individual identity through its molecular structure. Referring again to the jigsaw puzzle, the piece that could be called personal has now been placed among others that eventually will make the picture. Thereby it loses its personal feeling of separation and takes on the feeling of the whole picture yet an individual part of it.
366 以前の教課で既に学んで来たように、絶えまない化学変化が起っており、一つの段階の正体は次の段階の正体に吸収されて行きます。ですからもし自分の個としての正体を永遠の中で保持したいとするなら、自らを生じている諸変化に委ねなければなりません。何故なら各自のエゴは宇宙の計画の中に占める場所は無く、各自の正体だけが場所を有しています。個々が宇宙を造り上げているからです。そして個人のエゴ自身をその個体に吸収させることを許すこと、時に自分を助けだして永遠の命を得ると呼ばれることを行うことで、自身を大洋に吸収させることを許した一滴の水のようになります。それは大洋になりますが、引き続きその分子構造からその個人の正体を保持しています。再びジグソーパズルを引用すれば、個人と呼ばれる一片は今や最終的に絵画を作り上げる他のものの中に配置されています。こうして個人の疎外感を失う代わりに個人はその一部を保持したまま全体の絵画の感じを抱くようになります。



【解説】
本項の説くところの"stage 段階"とは、死のことを示唆しているように思われます。これまでの私達は死に際して従来の自分(エゴ、自我)がそこで消滅するとして来ました。本項を良く読むと実は実質上そのようになっていることが分かりますが、私達が目指すべきはその先に自分のIdentity(正体)をつなげて行くことです。
私達が克服すべきエゴの状態は著者が別のところで述べていたように泥団子に過ぎません。自己の一滴の水分の力を借りて物質を集め、独自性、独立性を誇ったところで、日差しの前にそれらの泥団子は長続きせず、再び元の塵に戻って行くのです。自分が他とは違うとする自我はいち早く大海と融合しない限り、永続することは出来ない訳です。
そういう意味でも私達は自身を宇宙の一部とするよう、日頃から努力することが大切です。宇宙と融合した生活を送ることが出来れば、死後に迎える次のstageについても自身の実体(Identity)を保つこと、記憶を保つことが出来るということでしょう。そうなれば死は次なる人生の入口となる訳で、喜ばしい門出と祝うことが出来るという訳です。


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