ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第09課 段落353 [2018-02-26]


353 Some may ask, what if there is no improvement over a period of time ! It seems under these conditions the sense mind returns to the original state, but it has lost its identity. The normal cells unite with other cosmic cells and the carnal cells are gradually absorbed by the cosmic ones. There will never be a time, once a man learns the other half of himself that he cannot view the Cosmos at will. For then he will be the cosmic self.
353 ある期間経っても進歩が無い場合はどうなるのかとお尋ねになる人もいるでしょう。それは感覚心がもとの状態に戻りますが、感覚心のアイデンティティ(訳注:自分が自分であること、正体)は失われてしまう状況のように思われます。正常な細胞群が他の宇宙的細胞群と団結し、肉欲的細胞群は徐々に宇宙的細胞群に吸収されて行きます。一旦、人が自分自身のもう半分を学べば、意のままに宇宙を見られないようなことは一時も無いでしょう。何故なら、その時、彼は宇宙的自我になっているからです。



【解説】
最近流行った映画「君の名は」をはじめ、多くのアニメ映画に、自分の名前の持つ意義について示唆する作品が多いように思われます。それら映画の中で描かれているのは本項で言う"identity(自己識別性)"であるように思えてなりません。映画の中ではひたすら名前を覚えておくことの大切さを描いていますが、それはとりもなおさず、本文で言うidentityの大切さを述べているものと思われます。
もちろん、このidentity自体に問題がある訳で、ある一定期間の間で宇宙的レベルに到達しなければ私達の感覚心はその大切な自我を失い再び原点に戻ることになるという訳です。
人間が死を迎える時、このidentityを次なる転生先に引き継ぐことが出来るかは、当面の私達地球人の大きな課題となっています。これら作品の作家がどこまで洞察しているか知るすべはありませんが、これまでのせっかくの学習や体験が次なる人生に活かせるかどうか、また自身のidentityを繋げられるのかは、変動期に向かう私達にとって大きなテーマとなっています。


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