ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第07課 段落263 [2017-10-05]

263 A good example of this can be found in two people who decide to join together for life. Each is an individual with habits in his or her way of life, yet after years of life together they not only take on each others habits but they start to look alike. All because they have become aware of one another as though they were one. Even pets, such as dogs and cats etc., oftimes take on the personality of the master. So we can see that a constant reminder or association becomes an automatic manifestation of the other, where effort is no longer required for the form operates on memory pattern. The most important thing to realize is that the pattern remodeled the personality of the form in likeness of itself. It could be said that the original person is no more as he was, but another has taken his place. For one has absorbed the other and the two become as one.
263 この良い例は生活を共にしようと決意した二人に見ることが出来ます。二人は各々自分の生活の習慣を持った人物でしたが、何年も生活を共にした後は、彼らは互いの習慣を身につけるばかりでなく、似始めるのです。彼らが互いを一体のものとして意識していたからに他なりません。犬や猫等のペットでさえ、しばしば飼い主の個性を身につけます。ですから、私達は、絶えざる思い出や交際はやがて(訳注:自分自身へ)自動的に他者を現出させることになるのです。形有るものは記憶パターンによって働くため、もはや努力は必要とされないのです。私達が認識すべき最も重要なことはパターンが自身の似姿に沿って人格を再形成させたということです。それは、元々の人間はもはやかつての者でなく、他の者がその位置をとって代わったと言うことも出来るでしょう。一方が他を吸収して両者が一体となったからです。


【解説】
夫婦が互いに似てくることや、ペットも主人に近い性格になる等、本項で説かれていることは、私達の実生活における互いの影響力を良く物語っています。私達は良くも悪くも互いに影響を及ぼし合っているのです。 それと同様に、私達自身、自分の内部にある意識と共に生きて行く場合には、私達は次第に意識に似た要素を帯びることになります。常に親しむ対象に私達は同化して行くのです。また、その結果は本文では私達の性格さえ変質させるとしており、如何に普段交わる者が重要であるかが分かります。 そういう面から言えば、一たび私達が自身の内側の意識、宇宙に繋がる存在を信頼し、時々に与えられるヒントを受け入れて、日々の行動に生かせられれば、やがては私達自身、内部の意識を表現する者となれるでしょう。「キリストに倣いて」という著名な修養書がありますが、「見倣う」ことには、このように重要な意味が含まれているのです。

第07課 段落262 [2017-10-04] <<  |  >> 第07課 段落264 [2017-10-06]