ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第07課 段落255 [2017-09-25]


255 I have had a number of such experiences with others. But it is sometimes difficult to convey to the present individual ego mind its past experiences and relationships. That is unless the mind of the individual blends with the consciousness of his own being, the all inclusive. This is not easy to do for most people dwell in the field of effects which they call concrete facts. Yet we know that behind each effect is the cause which is not as apparent as the effect.
255 私は他の人々についての数多くの同様な体験事例を持っています。しかし時として現状の各自のエゴの心にその過去の体験やつながりを伝えることは難しいものです。それは各自の心が全ての内包者である自分自身の意識と融合しなければ為し得ないからです。これは確固たる事実と称する結果の分野に居住する大多数の人々にとっては容易なことではありません。しかし、それでも私達は個々の結果の背景にはその結果物のようには明らかとなっていない因なるものがあることを知っています。



【解説】
結局私達の自我の心は、普段、様々な意見を出し、私達の行動を支配しようとはしますが、その実、記憶力となると容易に覚えて居られない程、能力が低いということでしょう。確かに年老いて来ると今さっき体験した筈のことを簡単に忘れ、場合によっては肉親の顔も覚えていない状況も起こり得る訳です。これらは医学的にはアルツハイマー症等、脳の疾病と診断されますが、その基本的要素は私達自我の本質をより顕著に表した状況と考えています。
この状況を回避し、高齢になっても記憶を保つ為には、本文に述べられているようにrelationships(つながり、関連性)を理解することが大切だと考えます。一つの結果、結果物だけを取り出して記憶するのではなく、それが生じた背景や経緯等、それらを生じさせた「原因」についてよく考え、関連性を理解するということです。
このように物事を生み出す原因について正しく理解し、洞察することで私達は記憶の根を因の領域にまで広げることが出来るのではないかと考えます。


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