ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第05課 段落209 [2017-07-19]


209 These people are like a man lost in a heavily wooded forest where the congested growth hides the sun and the vision of heaven that could lead him in the right direction. The timbers could be likened to personal opinions that blocks the vision of light that could show the way. A person may even die in this state and never know the true purpose of life. We have people who have everything that the world has to offer, even security beyond their needs, but they are very unhappy within themselves. They have searched all of their lives for something they did not understand. They sought wealth and fame for security but after having this, the happiness they longed for was not there because they had never left the timber land of self opinions. And their values of life are out of line with the cosmos.
209 これらの人々は生い茂った木々の成長が正しい方向を示してくれる太陽と天の視界を隠しているうっそうと茂った森の中で道に迷った人間のようなものです。木々は道を示すことができる光の視覚を遮る個人的な意見に似ていると言えるでしょう。人によってはこの状況の中で亡くなり、人生の真実の目的を知ることはありません。私達はこの世が提供できるあらゆるもの、そして自分が必要とする以上の安全さえも手に入れ、それでも自分自身の内面ではとても不幸である人々を知っています。彼らは自分の生涯の全てを自分ではわからない何物かを求めて来ているのです。彼らは安心のために富や名声を追い求めて来ましたが、それを得た後は、願っていた幸せはそこには無かったのです。何故なら彼らは自己の意見という森林を離れることはなかったからです。そして彼らの人生の価値というものは、宇宙の方向からは外れています。



【解説】
私達が自ら進むべき方向、本来の自分が為すべき事柄が分からず、迷っている状況を日の光が差し込まない薄暗い森林の中で道に迷った者と本文は表現しています。
実は私達は生きて行く過程で多くの過ちを犯しますが、その度に本来の解決策でなく、自らの言い訳を造り上げ必要な修正を行わないで過ごしがちです。その度に自分自身に自らの視界を遮る大木を植えてしまう訳です。そして遂には自らの進路をも暗くする森を造り上げ、その自我の茂みから抜け出せずに一生を終わる者も多いと警告しています。
本来は宇宙から降り注がれる導きの印象に従えることが出来れば良いのですが、それらを遮る自我が問題で、そのような状況の中でじっとしている怠惰な状況は、早晩私達自身を滅ぼすことになるのです。


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