ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落066 [2016-12-02]


066 From here on many talents will be employed to complete the structure. The final touch of historic recordings and beauty will be the murals painted upon the inner walls of the entrance. And for this the finest artist will be engaged. But even he with all of his talent cannot produce what is asked of him if the pigments of his paint had not been processed from the pick and shovel man through the various refining steps necessary. And this is true with the brushes and other equipment which he must use. And without these his talent would be of no value.
066 ここからは、多くの才能を持った者が建物を完成させる為に雇われることになります。その歴史的記念と美の最終段階の仕上は入口の内壁上に描かれる壁画となるでしょう。そしてその為に最高級の画家が雇われることでしょう。しかし、彼の才能全てをもってしても、彼の使用する顔料がツルハシとシャベル人夫で取り出されてから必要な精製工程を経て処理されていなければ、依頼されたものを造り出すことは出来ないでしょう。そしてそれは彼が用いる刷毛やその他の道具についても同じく当てはまります。



【解説】
誰もが分かるように、壁画は建築物の最後の仕上げとして描かれます。この時に描かれる作品はその後長い間人々から称賛される作品となることでしょうが、その絵を支えるのは画家の力量だけではありません。絵の具から筆に至る一つ一つの道具や材料までそれらを支えるために払われた多くの職人の努力があることを知覚せよと説いています。
画家はそれらの職人達の成果品を用いて作品を描いている訳で、いわば他人の努力の成果を活用している訳です。この場合、注目したいのは職人気質です。自分の納得したものしか世に出さないことであり、多くの場合、成果品に名前を入れることもありません。優れた仏像も世界各地に残っており、人々の信仰を集めていますが、今だかつて私自身、それら古来の仏像に製作者の名前が彫られている例を見たことはありません。
よく現地で誰が建立したかを伺うのですが、まず名前が出ることはありません。仏師は自分の納得する像が出来、僧侶による開眼供養が終われば、それは”仏様”として存続し、自分の作品でなくなるからかも知れません。
肉体に刺青をして創った人の名前を記入するようなものだからです。もちろん私達の創造主もそのようなことはする筈もなく、作品を構成する部位の一つ一つに”創造主”の名前を彫り付けることもない訳です。これらはすべて、その後はその作品に全てが含まれていると認識することに由来しているものと思われます。作品自身が自ずとその背景を表現するという具合です。


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