ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落053 [2016-11-11]


053 The pride of the sense mind may find the process painful, but the sense man must learn by experience. And to do this he must school the senses to respect one another. For as it is now they have no respect and as a result a person has no respect for his being. Thereby he has no respect for others, except those who please one or another sense.
053 感覚心のプライドはその過程に苦痛を見い出すかも知れませんが、感覚人は経験によって学ばなければなりません。そしてこれを成すには、各感覚を互いに尊敬しあうよう訓練しなければなりません。何故なら、現在そうであるように、それらには尊敬感が無く、その結果、人は自分の存在に尊敬感を持っていないからです。それ故に、人はいずれかの感覚を喜ばせるもの以外に他に対して尊敬感が無いのです。



【解説】
私達が抱える多くの問題を突き詰めて行くとプライド(面子)に行き着きます。その要因は本項で説かれているように、そもそも私達の感覚自体が各々他を尊重しないことにあるという訳です。自分の判断(裁き)は当然誰もが認めるべきだという主張です。
本来は、よく"傾聴"という表現がされるように先ずは他の者の説明を聞く姿勢が重要です。聞く耳を持たない態度は思考の柔軟性に欠け、問題解決を妨げます。その姿勢を先ずは自らの心の中から実践せよと著者は説いているのです。自らの四感覚を相互に信頼させ、一体となって機能するようにすることから始めるということです。
しかし生じてしまった問題を解決するには、その真の原因に直面する勇気、たとえ自我(エゴ)がそれまでのプライドを失うことを恐れて尻込みしても、是正に向けた行動を執らない限り前進はありません。"聞くは一時の恥"と言われる通りです。基本は心身をいつでも柔軟に保ち、いつでも必要な是正、修正を行える心構えが必要だということでしょう。


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