ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落029 [2016-10-06]


029 As an example we will use the form of a tree and analyze its purpose. As we observe the effect we find that its services are many, both as a living tree and the products that can be made from it. For many useful things are made from the wood of its trunk and it fertilizes the earth by dropping its leaves. But we do not see the energy or life force which eminates from it and without which we would not have the pure air which is found in virgin forests. For it transmutes monoxide gas to oxygen which is essential to life. And all plant life serves in this field.
029 例として、樹木を取り上げることとし、その目的を分析しましょう。私達がその結果を観察すると、私達は生きている樹木及びにそれから作られる製品共に木がもたらす便益は多種に及ぶことを発見します。何故なら、木材からは様々な有用な物が作られますし、その葉を落すことで土壌を肥沃にするからです。しかし、私達は樹木から発せられているエネルギー、生命力は見ていません。その生命力が無ければ、処女林に見られる純粋な空気は生じないでしょう。何故なら、樹木は一酸化炭素ガスを生命に必須である酸素に変えるからです。そして全ての植物生命体はこの分野で務めを果しているのです。



【解説】
いわゆる"森林浴"を楽しんでいる時、私達は木々の葉が真夏の暑さの中でも日差しを緩和し、涼しい風を通すことを知っています。地上の多くがこれら植物で覆われ、またその植物が動物達を育てていることも分かります。
もちろん、日常生活においては今この原稿を記載する机も椅子も木材から作られていますし、それらは過去に木々が成長し造り上げた幹がら作られたものである訳です。このように木は私達の生活の様々な場面で役に立っている訳ですが、これらはまだ、結果に属する内容と言えます。
木々の本来の意義は、植物の機能としての大気浄化にあると著者は説いています。その作用こそが私達にとって本当は最も大切な要素ということになります。また、これら木々その他植物が果たしている大気浄化は目に見える作用ではありませんが、それらは私達が自然観察をする中で、例えば雨上がりの日差しの中で幹から水蒸気が立ち昇る様子や、露のしずくが葉の周辺に付いて輝く光景などで垣間見る美しさの中に気付くことが出来るものでしょう。
これら木々の生きる姿に私達は感謝と畏敬を持ってこれに接し、時に"神木"としてしめ飾りを巻いて敬う訳であり、そこには木の中に生命の息吹を見ようとしている私達日本人の古来からの自然への向き合う姿があるのです。


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