ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章 段落183 [2016-06-03]


183 There are those who prophesy that this civilization is nearing its destruction because of its lack of wisdom. Well perhaps, but what would it profit us to go back and study the wisdom of the ancients? You could say that the ancient civilizations did not heed the words of wisdom that were given to them, and that is true. Lemuria, Atlantea, Egypt and Rome, were all great civilizations and they are gone. This is a new day with new problems and the door to the Cosmic Storehouse of Wisdom and Knowledge is wide open for each individual to enter. Our present problem is to maintain our balance; living in the world of effects and understanding causes.
183 この文明は知恵の不足から破滅に近づいていると予言する者達がいます。たぶんそうかも知れません。しかし、私達が立ち帰って古代人の知恵を学んだからといって、私達に何の利益があるでしょう。貴方は古代の文明は与えられた知恵の言葉を心に留めなかったとも言うことが出来るでしょうし、それは確かです。レムリア、アトランティス、エジプトそしてローマは皆、大いなる文明でした。そしてそれらは過ぎ去ったのです。新しい日には新たな諸問題があり、英知の宇宙的倉庫への扉は入る人、一人一人に対し広く開いています。私達の現在の問題は私達のバランスを保つことです。結果の世界に生きながら、因を理解することです。




【解説】
私達が向き合うべきは古代の文明ではありません。仮に各々の文明には今日の私達とは違う進化した側面があったとしても著者の指摘のようにそれらは致命的な問題を抱えたまま解決出来ずに滅びてしまった訳で、決して参考にはなりません。
現代の私達にはまた別の問題があり、それらを解決することが求められているのです。
おそらく物質的には現文明はかつてない程に発展させて来ましたし、人々の生活レベルもかつての消えた文明をはるかに越える程、向上したものと思われます。その上で、私達に必要な事項として著者は改めて、物質面と精神面のバランスを説いていることに注目しなければなりません。
両側面を各々均等に発達させ、バランスが取れた生活こそが理想であり、その為に既に物質的側面について十分学び応用出来ている私達が、次に探求し、応用すべきはもう一方の側面、即ち、因の存在とその作用、宇宙意識と呼ばれる普遍の精神体の作用と私達の関わりになります。


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