ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章 段落182 [2016-06-02]


182 Why should we base our life of today upon ancient philosophies? Should we enjoy going back to the ox-cart? I am sure that a great percentage of the population of the world would starve with only ox-cart transportation. Some of our so-called spiritual students are starving on the meager supply of mental food that is carried to them on the slow-moving vehicle of ancient myth and ritual. We are moving faster than we have ever done and we are compelled to keep up with our existing state of progress. Our mental expansion must coincide with and support our mechanical progress. Those who live too much in the past ask why we are rushing and where we are going;
may I answer in this way, we do not need the aimless rushing but we must keep pace with the fast moving events of life.
182 何故、私達は今日の私達の生活を古代の哲学の上に基礎づけるべきなのでしょうか。私達は牛車に立ち戻ることを楽しむべきなのでしょうか。私は世界の人口の大部分が牛車の輸送によっていては餓死してしまうことを確信しています。私達のいわゆる霊的学徒はゆっくり動く太古の神話と儀式の乗り物に乗って来る精神的食料の貧弱な供給に対し飢えています。私達はこれまで成したよりも速く動いており、私達は現在ある進歩に追いつかざるを得ないのです。私達の精神的拡大は私達の精神的進化に呼応し、それを支えなければなりません。過去に対し、余りにも多くを生きている者達は、何故私達が走っているのか、何処に私達が行こうとしているかを問います。それに対して私はこのように答えても良いでしょうか。私達は無目的に急ぐ必要はありませんが、生命のすばやく動く出来事にペースを合わせ続ける必要がありますと。




【解説】
本項で印象的な言葉は"mental food(精神的食料")という著者の表現です。長年著者は哲学について、また人間の生き方について人々に教えて来たことは皆さまよくご存知の通りです。著者アダムスキー氏はロイアルオーダーをはじめとして、1952年のデザートセンターでの宇宙人との会見以前から、この方面の活動に生涯を捧げて来たのです。
その著者が長年の体験から人々は"mental food"を必要としていると表現しているのです。またこの言葉はイエスの"人はパンのみにて生きるにあらず"の一節とも呼応しています。つまりは著者は人々には日常的に絶えずその精神性を高める上で、先を行くものの助言や至言、教えを必要としていることが、実感として分かっていたということです。
本来の進むべき道を求める人には、皆それぞれの足元を照らす光が必要であり、導きがあることに越したことはありません。手さぐりで歩む中で少しでも先導して呉れる言葉が求められていることになります。
様々な社会インフラが整備され、各自の生活も活発になる中で新しい事態にふさわしい導きの発信、提供こそが求められている訳で、本シリーズも微力ながら、その一つとして役目が果たせれば幸甚です。


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