ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第15章 段落167 [2016-05-11]


167 Why is one affected by music, for instance? It does not speak words as a human speaks and still one melody will produce a feeling of great joy, another of sadness, and still another will carry one into a state of exaltation. It effects a person who has never studied the science of harmony just as it affects the one who is a musical master. Music is a universal language for it is interpreted through the Cardinal Sense of Feeling.
167 例えば何故、人は音楽によって影響を受けるのでしょうか。音楽は人間が話すような言葉を語ることはありませんが、それでも一つのメロディーは至福感を作り上げ、他のメロディーは悲しみを、そして更に別のものは聞く者を高揚感の中に導きます。それは和声学を学んだことのない者も、音楽の巨匠である人に作用するのと同様に影響を受けるのです。音楽とはフィーリングの中枢感覚を通して翻訳されるが故に、一つの宇宙普遍の言語と言えるのです。



【解説】
宇宙普遍の言語について、私達は既に知らず知らずの内に少しは活用しているのだと思います。本項に説かれているように、音楽は誰でも共通に理解することが出来ますし、絵画、その他も同様でしょう。実は私達の生活のかなりな部分が音声言語以外の意思疎通、相互理解が行われているのです。
そのメカニズムについて、著者は音楽を聴いた際に自身の中のフィーリングという中枢感覚を通じて音楽波動が解釈されるのだと説いています。つまり重要な点は、確かに耳(鼓膜)を経由して音が伝わる訳ですが、それらの「音」を「音楽」として解釈するにはフィーリングという本質的な感覚による解釈が必要だという訳です。
感覚器官から伝達される単なる信号を如何に解釈するかは、このフィーリングの機能だということです。一方、私達は元来知らない内にこの機能を用いている訳で、いわば誰でも生まれながらにこの機能を有していることになり、それこそが宇宙普遍、万物共通の意思疎通の源となっているということでしょう。


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