ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第13章 段落146 [2016-04-11]


146 It is true that many effects similar to the desired actions can be produced through self-hypnosis but when the person has returned to his normal state of mind he is unaware of the process by which he gained the experience. It therefore does not benefit him for he is never able to contact that particular experience again, and he has weakened his will. The Will is the controlling element of man's being - the element that makes the individualized consciousness a man or a beast, god or devil.
146 望んでいた行動と類似した多くの結果が、自己催眠を通じて作り出され得ることは確かですが、自分の心の正常な状態に戻れば、その者は自分がその体験を得たプロセスに気付くことはありません。それ故、その者にとって恩恵をもたらすものではないのです。何故なら、その者がその特別な体験と再び接触することは出来ず、その者は自分の意志を弱めてしまったからです。意志とは人の存在を支配する要素であり、個々の意識を人にするか野獣にするか、神にするか悪魔にするかを決める要素なのです。




【解説】
既に私達はこれまでの学習経過から、自分の成功体験が重要であることを知っています。その理解には、宇宙にはくまなく一定普遍の法則が流れており、自らが紡いだ原因が積み重なって結果が生じることの自覚がある筈です。
つまり、同様な心境と行動を積めば、再び同種の成果が得られることを知っているのです。これら自ら悟った法則性は何度か同種の経験を積み重ねればご自身にとって次第に揺るぎない法則になることでしょう。もちろん反対に失敗事例はそれに至る過程を考察して次回からその誤りを改めることになるのです。
いずれにせよ、この間、自らの体験過程をよく覚えていることが大切で、ましてや他人の意志に自らを委ねることをしていては記憶も体験も残らずに、全く意味のないことになります。
私達は長い道程の中を歩んでいます。どの道を選択するか、何処を目指すのかは各自の意志に任されており、私達は自らの人生を自分の意志で選別、進んでいく必要があるのです。そういう意味から本項で著者は意志が重要だと指摘しているのです。


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