ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第13章 段落142 [2016-04-05]


142 Is it not true that when a hypnotist wishes to put a subject under his control he suggests something which he asks him to hold steadily in his mind? If the subject does this he becomes the victim of the hypnotist's will and is forced to obey whatever thought is presented to him. The hypnotist can make his subject believe anything that he tells him. He can cause the individual to eat onions thinking that they are apples and he will not discern the difference, which proves that the subject has lost his reasoning as well as his will power.
142 催眠術者が被術者を自分の支配下に置こうとする際、術者は被術者に何かを自分の心に常に保持しておくようほのめかすことは、本当に行われていることではないでしょうか。もし被術者がこのようなことをするなら、被術者は術者の意志の餌食になり、自分に示されるどのような想念にも従わざるを得ないことになります。催眠術者は自分の被術者を自分が語るどのようなことをも信じさせることが出来るようになります。術者はその者にタマネギを食べさせ、それらがリンゴであると思わせることも出来ますし、その者が違いを見分けることはなく、そのことは、自分の意志力同様、推論の力も失っていることを示しています。




【解説】
これまでの歴史の中で多くのカリスマ的指導者が現れて民衆を誤った方向に導いて来たことは歴史が証明しています。同様に宗教や精神分野でも似たような事態が起こっていたということでしょう。人々は神秘を好む為、また一時的な光悦感を得る為に、そのような誤った道筋を辿ることが多いとも言えるでしょう。
そもそも何故著者は本章を新たに設け、「自由意志か自己催眠か」という課題を取り上げたかについて、私達も考える必要があります。これについては私達の実生活の中に類似した多くの要素があるからだと私は考えます。
毎日のテレビや新聞その他メディアを通じて私達は誰か支配者の意向に沿った形で絶えず一定の方向の情報を与えられ、やがてそれを受け入れて行く状況にあるようです。
世の中に出回る情報は真実ばかりとは限りません。現に宇宙や他惑星に関する情報は包み隠され、真実とはかけ離れた状態のままですが、それらは為政者の望むところでもある訳です。
イエスが十字架に掛けられた2000年余の昔から、地上は脈々と為政者の勢力が支配して来た訳で、それらに対処する上で、情報操作やマインドコントロールには注意する必要があるのです。


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