ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第12章 段落134 [2016-03-24]


134 The emotional force which rises in the mind when one's will is crossed by another's is very destructive for it draws the actor into a whirlpool of unbalanced action, and he is blinded to reality.
134 ある者の意志が他の者の意志と行き違いになった時、心に起こる感情の力はとても破壊的です。何故なら、それは役者をアンバランスな行動の渦の中に引き込み、その者は現実が見えなくなってしまうからです。



【解説】
自分がよかれと思ったことが相手に受け入れられなかったり、他人から誤解されたりすると、私達地球人は容易に憤慨し、暴力的にさえなることがあります。それほど私達は感情の起伏が激しい困った存在だと言うことが出来ます。
自らの感情を制御することは私達の最も基本的な命題であり、それを達成することがひいては戦争や傷害事件等の発生を抑制することにも繋がります。
重要な点は私達自身、日常的にこれら不安定な感情に自らを左右されがちである事実をしっかり把握して、その暴走をコントロールする必要があることです。仏陀はこのことを何度も弟子達に語っていますし、沈想はその感情を抑制するための修行でもあるのです。昔、英語を習っていたあるキリスト教の米国人宣教師の家族の一人から、実は自分は「映画」を見ないと告げられたことがあります。何でも映画を見て「感情」を高ぶらせることは良くないと思っているということでした。当時は、変なことを言う人達だなあと思っていたのですが、日常的な感情のコントロールとはそういうことも含まれると今になって気がつく次第です。
もちろん、感情のすべてが悪いという訳でもなく、本来の姿、宇宙の因からの印象の指令に対し、快く自らを開放し、その意思を自らの肉体全体で再現させるという、静かではあるものの、本来の姿に特化する必要があるのです。


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