ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第12章 段落130 [2016-03-11]


130 Neither heaven, the place of cause, nor earth, the place of effects, nor Jerusalem; symbolically used to represent the earth's inhabitants, can be called one greater than the other. These instructions were given against discriminating or calling one part better than the whole, Heaven and earth are not two but one, each expressing the other; man is no lesser for he is both, an integral part of the Whole. Divisions exist only in man's opinions when he calls one greater than the other, for in so doing he is judging and setting himself above the Creator.
130 因の場所である天も、結果の場所である地も、地球の住人達を代表させるべく象徴的に表現されたエルサレムもどれ一つ他のものより偉大だと見なすべきではありません。これらの訓戒は差別したり一部分が全体より優れていると見なすことに対して授けられ、天と地は二つの存在でなく一つであり、互いに他を表現しているのです。人は劣るものでなく、両方の存在、全体の統合された部分であるからです。区別は人が一方のものを他より、より優れたものとして見なす時の人の意見の中にのみ存在します。何故なら、そうすることによって人は裁きを行い、創造主より上位に自分を置いているからです。




【解説】
"汝裁くな"という表現の中には本項で説かれているような深遠な意味があったことが分かります。良否・善悪を査定することは、そのままその者達より高い位置からの視点であり、本来私達被創造物が立つべき位置ではありません。
ここで重要なのは、私達自身そして地上の全てのもの達が、結果としての状況はどうあれ、"因"と"結果"が融合した存在であることです。物質だけでは静止した状態のものですが、それに行動を与えるのは"因"からの指図によるからです。
そういう意味では、あらゆる行動・活動は先ずは"因"と"結果物"が融合、共同した作用の中で行われるということでしょう。しかし、本来は創造的、芸術的な活動であるべきそのような行動が、人間の場合には多くが誤った方向に起こされるという実態がある訳です。
何故、そのような事態になっているかについて、本章では章のタイトルにあるように私達自身の不安定な感情の問題に行き着くことが示唆されているのです。


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