ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第12章 段落128 [2016-03-09]


128 Teacher and students have made the mistake of separating heaven and earth and so have been carried from one false balance to another. The impersonal man will unite heaven and earth; will incorporate idealism and practicality; will bring the peace and beauty of the celestial into the concrete materialism of the earth. Anyone who cannot live a happy useful life here in the present world will find it no easier in another world. The Father, by whose breath we live, has but one Law that governs all things. He created this planet as He created all others, and the same principle directs its action. All worlds in the cosmos are alike in principle and to one who lives according to the Law there is no division of perfection.
128 教師と生徒達は天と地とを分離するという過ちを犯しており、その為に一つの誤ったバランスからもう一つの誤ったバランスに運ばれているのです。非個人的な人は天と地を結びつけますし、理想主義と実践主義を結合させ、天上の平安と美しさを地上の確固たる物質主義の中に注入します。現在の世界で幸せで有意義な生涯を送ることが出来ない者は誰一人、他の世界でも決して容易ではないでしょう。私達がその息で生きる父は全てのものを統括する一つの法を持っています。神はその他の惑星と同様にこの惑星を創造し、それと同じ法則が法則の行動を指揮しています。宇宙のあらゆる世界は原理において同様であり、その法則に従って生きている者にとって、完全さに何らの分裂はありません。




【解説】
確かにこれまで学んで来たことを振り返るなら、私達は宇宙を支える"法則"である"因"と称される原理にこそ軸足を置くように本講座から指導を受けて来ました。その原理も一たび物質の世界に現れると、結果物として時間や空間の制約の中に生きることは避けられないことも学びました。
このように物質の世界には変遷があり、不安定な状況にあることは間違いありません。しかし私達はこの"因"と"結果の世界"をそのように分離して捉えることは誤りであることを本項は説いています。即ち、もちろん"因"こそが重要なのですが、この私達が暮らしている物質の世界、結果の世界こそが"因"が発現している具体的な姿、創造作品であるのです。
たとえどのような状況であろうとも、"因"の発現には違いなく、その中に生きる私達は自らの世界を非難し、裁くことは本来の姿勢ではありません。相手を非難するだけでは問題解決にはつながりません。何よりも相手に本来の姿を気付かせる為に、惜しみない愛情や受容的姿勢が必要だからです。


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