ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第12章 段落126 [2016-03-07]


12 EMOTIONAL BALANCE
126 As we all know there is a great unrest all over the world. The conditions existing in the national, home, and personal life all display quite clearly the loss of equilibrium which now exists. Each individual feels the need for security and the people of the earth are demanding something that will bring about more stable conditions. The desire for equality and balance and some feeling of assurance have caused some people to return to the churches and many to follow the teachers who profess to know all of the answers concerning the new dispensation. Unfortunately there are extremely few individuals who are equipped with this type of knowledge.
第12章 感情のバランス
126 私達全てが知っているように、世界中を大きな不安が覆っています。国家や家庭そして各人の生活の状況は皆、明らかに今や均衡を全く失っている事態を示しており、実際そうなっています。各自は安心の必要性を感じており、地球の人々はより安定な状況をもたらすものを求めています。公平さやバランス、そして確かさの幾分かの感じへの願望は人々を教会に立ち戻し、また多くの者をその新たな摂理に関する全ての答えを知っていると称する教師達に従わせています。しかし、残念なことにこの種の知識を備えている者は極めて少ないのです。



【解説】
この書が執筆された1961年当時、既に地球社会は戦後再びの変動時期を迎えます。最近もNHKの「映像の世紀」という番組でその後のベトナム戦争やその反戦運動等の多くの社会運動、更には旧来の社会主義への反旗等々、その状況を見ることが出来ました。
著者は当時の一連の不安材料に対して、それに助言すべき教師、聖職者が十分な知識を持っていないことを指摘しています。結局は暴力に走ることになってしまう現状の奥には本章で学ぶ私達自身の「感情のバランス」問題があるように思われます。
怒りや憎しみが社会環境を変革するとは、本講座では決して説くものではありません。怒りは再び相手の怒りを生み出し、問題をエスカレートさせるだけです。
本章で私達は自らの行動の原動力とも言える「感情」について常にバランスを保つことを学ぶことになります。もちろんその成果は日々の各自の生活の中に次第に表れてくるものと思われます。調和に至る道程は真っ先に取り組むべき課題です。


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