116 Do we worry that the rivers will start flowing up hill, or drop a weight and hold our breath that it might rise again, or throw a ball into the air and doubt that it will return to earth? No, for again we know the principle governing such action.
116 私達は川が丘を遡って流れるかも知れないとかを心配し、或いは重りを落として再び昇って来るかも知れない、或いは空中にボールを投げて再び地面に戻って来ないかと息を凝らすことがあるでしょうか。いいえ、ありません。何故なら、この場合もやはり私達はこのような行動を支配している原理を知っているからです。
【解説】
本項では恐怖の原因は法則への理解の不足であると説いています。
重力はあらゆるものに作用し、その法則によって惑星全体が成り立っている訳で、その作用は到底人間の及ぶところではありません。本項で示される川の流下や重りの自由落下等、私達の目にするものは、この重力法則の現れであるのです。
同様にもし、私達が自然界に流れる真の生命波動のことや、想念・印象の持つ強力な創造作用の法則を知れば、それら法則を理解することで、未来に対する不安も解消するように思います。現在、心に抱く想念・印象がそのまま自分の未来を形作ることを理解すれば、重要なのは現在の自らの姿勢、心境であることが分かり、未来の状況を心配する必要はなくなるからです。
極端に言えば、恐怖や不安を抱くのは地(球)上の人間だけだということでしょう。他の創造物はたとえどのような未来が待っているとしても、それを快く受け入れる覚悟があり、現実を享受し、生命を謳歌しているように思うからです。因への信頼の程度の差がそのことに大きく現れているという訳です。
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