ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第10章 段落112 [2016-02-15]


112 At this point you will, of course, say, "But the seed could not grow without the support of the earth, air, water and sun." This is true, but as the seed obeys the command of the Cosmic or Cause intelligence all necessary elements unite to bring it forth. The seed is not commanded to push through the ground in the cold winter months nor does it seek to grow without that urge from within. It waits patiently till it feels that the time for growth has come. What would happen if the seed questioned the urge to grow as man questions new ideas of a broader conception of life that try to impress themselves upon his mind? As the seed by not resisting the urge grows into a beautiful bush, so man, likewise, may be assured that if an idea or desire arises that is impersonal, it is there for a purpose and if acted upon will produce beneficial results. A desire can be kept from manifesting only through the effort of the personal will in resisting action. For the thought or desire is the actual Cause which fathers the outward conditions.
112 この時点で貴方はもちろん、こう言うでしょう。「しかし、種は土や空気、水や太陽の支援無くしては成長出来ない。」このことは真実ですが、種は宇宙の、或いは因の英知の指令に従うため、全ての必要な要素が種の発芽を実現するため、結束するのです。種は寒い冬の月日に地面を貫いて突き進むよう命ぜられることはありませんし、そのような内部からの衝動無くしては成長しようとはしません。それは成長の為の時期が来たと感じるまで忍耐強く待っています。もし種が人間が自分の心に印象付けようとしているより広い生命の新しい概念を疑問視するように、成長への衝動に対して疑問に思ったら、どうなることでしょう。種がその衝動に抵抗することなく、美しい茂みに成長するように、人間も、もし非個人的なアイデアや願望が起こった場合には、それ(訳注:アイデアや願望)は一つの目的の為にそこにあるのであり、もしそれに応じて行動すれば恩恵のある結果を作り出すことでしょう。願望は抵抗的行動をとる個人的意志の影響によってのみ現象化から遠ざけられるのです。何故なら、想念や願望は外側に向けての状況を生み出す実際の因であるからです。



【解説】
本文を読んで気付くことは、植物の種も私自身も基本は同じ存在だということではないでしょうか。じっと内部に湧き起る因からの印象を待って、その印象が示唆する絶好の機会を逃さず、自らの使命を発現する為、結果の良否に頓着することなく、行動するということです。果たして従来の小さな自分の殻を破って芽の出た後の結果については不確かなことは否めませんが、それは次のステップの話であり、種にとっての当面の問題ではないのです。
植物の種の中には何千年も生き続けるものが居ます。古代ハス(大賀ハス)として知られるハスの種は2000年以上も前のハスが今日花を咲かせた事例です。2000年もの時間が経過しても種は忍耐を続け、希望を断念することはなく、遂には条件が整い芽を出して多くの人々に祝福されたという訳です。
この講座を続けていて分かることは、この因から来る印象というものは、実に精緻なもので、余程、心を鎮めて置かないと気付かずやり過ごしてしまうことです。それ程、私達の感性が鈍いということでしょう。私達も印象を待つ以上は心を穏やかにして印象を待つ心境も必要です。止水明鏡と表現されているように、心の中をかすかな波が通過しても明らかになる状況を造り上げる必要があるようです。


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