ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第06章 段落073 [2015-12-14]


073 It needed not the aid of science, however, to prove the intelligence of matter, for the very fact that bodies act and grow proves that the cells must possess the consciousness to receive instructions from a higher intelligence. We know that nature takes its own course in healing the body when called upon; that a thought given by a man is immediately acted upon by the cells of his body, so matter must have a mind which is capable of receiving the command of either man or nature or it would not act accordingly. Mind, itself, is nothing more than the highway over which consciousness projects ideas to set matter in motion. If matter were not the possessor of mind there would be no avenue through which it could receive the thought impressions; if it did not possess intelligence it could not act upon impressions, and if it did not possess consciousness it would be totally unaware of the command and would remain in a state of complete inertia.
073 しかしながら、物質の持つ知性を証明するのに科学の助けは必要としません。何故なら、肉体が行動し成長するという事実はそれら細胞がより高位の知性から指導を受け取る意識を持っていることを証明しているからです。私達は自然は求められた時、肉体を治癒する上でそれ自身独自の経路をとることを知っています。また、人間によって与えられた一つの想念は直ちにその者の肉体の諸細胞によって行動に移されることからも、物質は人間あるいは自然の命令を受けられる心を持っているに違いありません。そうでなければ、それに応じた行動はとれないからです。心自体は意識が物質を起動させるためのアイデアを放射するハイウェイに過ぎません。もし、物質が心の所有者でなかったとしたら、その想念印象を受け取る大路は無いこととなり、もし、物質が知性を持たないとすれば、印象に基づく行動をとることが出来ないこととなり、もし、物質が意識を持たないとすれば、物質はその命令に全く気付かず、全くの惰性の状態に留まることになります。



【解説】
本章では、肉体と心そして意識について学ぶ訳ですが、その内、心の持つべき本来の機能・役割について本項は明確に説明しています。
即ち、肉体に指令を発するのが心なのですが、もちろんその肉体も各々の細胞が想念・印象を感受する機能を有している必要があるという訳です。更に本文では心の作用を高速道路に例えています。つまり印象が通過する経路ということになります。
よく整えられた何らの障害物もない幅広い平坦な道路であれば、許容交通量も大きなものとなりますが、デコボコ道であれば車の往来も容易ではありません。つまりは心自体が自分の主張を持って入って来る印象を捻じ曲げたり、非協力的な態度をとれば、途端に流れる印象量は激減してしまうのです。
一方、私達がもち、入って来る印象を自由に通し、干渉しなければ益々宇宙的な印象・想念の通過量は増え、多くの利益を得ることになるのです。自らを整えるとはこのような状態を言うのだと思われます。


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