ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第06章 段落071 [2015-12-10]


6. BODY, MIND AND CONSCIOUSNESS
071 Until quite recently mind and matter have been considered as widely separated as the poles. The materialist has exalted matter into predominance and the metaphysician has given the supremacy to the mind, while consciousness has received scarcely a consideration. There have, of course, always been alerted minds in the world who understand the inseparable relationship of mind, matter and consciousness and have made use of this knowledge in the field of practical evolvement, but the world in general has chosen to remain in the mystery of divisions.
第6章 肉体、心そして意識
071 全くの最近まで、心と物質は両極のように甚だしく分離して考えられて来ました。唯物論者は物質を優位位置に引き上げ、また形而上学者は心にその最高位を授けて来ました。しかし一方では、意識はほとんど考慮すら受けて来ませんでした。もちろん、世の中には心と物質、それに意識について引き裂くことの出来ない関係を理解する鋭敏な心の持ち主がいつも居て、実際的な発展の分野にこの知識を活用して来ましたが、世の中一般はその区分分けという神秘の中に留まることを選択して来ました。



【解説】
これまで私達は身の回りの世界を物質中心、あるいは自分の内側の主体と考える「心」のいずれかを優先させて論じて来ました。地球の経済社会は物質的価値を最大の争点として争い、時に国同士の戦争への進み、また一方の思想の相違についても異教徒に対しては平気で殺戮する行為も行われています。
物質も心も本来の価値はさほど無いのではないかと私自身、最近は考えるようになりました。いずれも永続きすることがないからです。
しかし、本項はこの二つの要素の他に「意識」が存在し、これまで顧みられることがなかったと指摘しています。私達はこれまで意識について十分気付くことなく過ごして来てしまいましたが、本講座では改めてその価値や大きさについて学ぼうとしています。
前章にもあったように、意識が物質の隅々に行き渡っているからこそ、物質は生命を得ることが出来、心も機能することが出来る訳です。今のところ一人一人の理解度によって、この意識へのイメージは異なるものとは思いますが、重要な点は宇宙には意識作用をもたらす巨大な力が働いており、その力無くしては物質も心も存在できないということです。


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