ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第02章 段落020 [2015-09-29]


020 Truth is like a great picture puzzle - a mosaic, as it were, and each man's individual expression is a part of the total composition. The mature individual realizes life as a succession of duties to be performed. Because there are diversified concepts of life does not mean that only one can be correct. No, all are true. Whatever is conceived in the mind of man is true to him for the moment just as every act of nature is true whether it be of creation or disintegration. Man's ideas may be used unwisely because he has not enough knowledge to use them constructively in relation to other truths, but that does not mean that the results establish a fact.
020 真理とは巨大なジグソーパズルのようなものです。丁度、各個人の表現はその全体の構図の一部になっているモザイク画のようなものです。成熟した個人は生命とは達成されるべき義務の連なりと認識しています。生命についての多様化した概念がある為、一つだけが正しいとすることはありません。いいえ、全ては真実なのです。人の心の中にどのような事柄が思い浮かぼうとも、それが創造的であるか、崩壊の性質であるかに関わらず、その瞬間、その人にとってそれは真実なのです。人間のアイデアはその者が他の諸々の真理に関連してそれらを建設的に用いるだけの十分な知識を持たない故に、誤って用いるかも知れません。しかしそれは、その結果が事実を打ち立てることを意味するものではありません。



【解説】
今日では生物多様性や生態系という言葉が広く知られるようになりました。これは人間についても言えることで、異なる人種、民族、宗教が共存する中で、総合的には豊かな社会が出来上がるという概念かと思われます。
この達成には、前々項以来述べられている「不寛容さ」が最も大きな支障となっています。相手の考え方の違いを認め、各自の真理感を尊重し合うことが必要だという訳です。
この点、宗教分野では仏教の教えは特筆しているように思います。各自に内面の精進を求め、自ら真理を探究して道を進めよと説く仏教は他の信仰の者とも共存して行ける理解を持っています。また、日本神道にもその許容があるように思います。
いずれにせよ、哲学を学んで行く私達にとって、自分が正しいと思っている内容は、お互い異なることも多い訳ですが、それでも各自の想いを尊重し、その示す側面の真理を認めつつ、それらを包含する全体のイメージを思い描こうとする姿勢が重要なのだということです。


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