ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第02章 段落019 [2015-09-28]


019 "You shall know the truth and the truth shall make you free." And the truth is that all things are true - true in a relative sense, I grant you, - relative to all other parts, but until men recognize and give due consideration to the Cause of all actions they will never be free. Only in uniting our efforts, acknowledging a common purpose can we bring civilization to a unified state of understanding and progress.
019 「あなた方は真理を知ることでしょう。そしてその真理はあなた方を自由にする筈です」。その真理とは全てのものが真実であるということ、相対的な意味において真実であるということであり、私としては全ての他の部分との相関性においてとあなた方に認めましょう。しかし、人々が全ての行動の因を認め、当然支払われるべき考慮を払わない限り、彼らは決して自由にはなれません。私達の努力を結集し、一つの共通の目的を認めることにおいてのみ、私達は文明に統合された理解と進歩の状態をもたらすことが出来るのです。



【解説】
仏陀やイエスの時代から私達は自らの生きる拠り所としての真理を求めて来ました。多くの国で寺院に詣でたり、日々の祈りを心に抱きながら生活している人々も多いことでしょう。その中には自ら求める真理を体得し、自信をもって自らの人生を歩み始めた者も居る一方、様々な事情から真理の片鱗され掴めず、苦悩の中に留まる人も少なくないと思われます。
しかし、私の浅学でも、仏陀にしてもイエスにしても皆同様な真理を語っているように思われます。それは何ものも否定せず、真理を受け入れ、その意義を学ぶという姿勢です。死をも恐れることなく、自らの生命を見つめ自分と他者、とりまく環境とのつながりを自覚する姿勢が重要なのではないでしょうか。場合によっては動物達の方がこの心境に到達しているかも知れません。
少し横道に外れますが、実は先日仕事である国の屠場施設を調査したことがあります。明日には屠られる水牛達が実に穏やかに柵の中に佇んでいました。自らの運命や役割を受け入れ、静かに時を待つ姿に敬意を払わざるを得ない気持ちになったものです。たとえ死を前にしても、自ら掴んだ真理があれば、このように穏やかに過ごせるということなのでしょう。


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