ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 4章 段落363 [2015-07-21]


363 There is a vast difference between true thinking, and the misguided faculty of indiscriminate reasoning. Only two planes of life have the power of reasoning - animals and human beings. While as far as we know the vegetable and mineral kingdoms are devoid of reasoning, and the animal possesses this faculty only to a limited degree, all three planes of life manifestation respond to pressures without resistance. Because of his ability to reason, we have believed man to be the highest type of life on this planet. But actually, indiscriminate reasoning has so perverted his capacity to think universally that in many ways man is much lower than mere plant life. For plant life accepts and acts upon the impulses of nature, without questioning life's purpose.
363 真の思考と見境のない誤って導かれた推論との間には大きな相違があります。生命の内2つの平面、動物界と人間だけが推論の能力を持っています。一方、私達が知る限り、植物や鉱物界には推論は欠いており、動物もこの能力をただ限られた範囲に持っている一方、これら3つの生命の創造の平面は全て抵抗なく圧力に呼応します。その推論の能力の故から、私達人間がこの惑星上で最も高位であると信じて来ました。しかし実際には、見境のない推論は人間の宇宙普遍に思考する能力を誤らせ、多くの場合、人間は単なる植物の生命より低次に置かれています。何故なら植物は自然の衝動に対し、受け入れ行動するからです。



【解説】
私達は本分の"indiscriminate reasoning(見境のない推論)"について、著者が何を説こうとしているか、よくよく考える必要があります。文中からも植物や鉱物はそれら"reasoning(推論)"という機能を持たず、印象波が到達して生じる体細胞への圧力変化を無条件で受け入れるとしています。
即ち、それら2つの王国に属するものは自らの意思を持たず、何ら詮索(reasoning)することなく受け入れるという訳です。一方、動物には多少、自ら判断する機能が備わっており、人間は自由に推論を重ねることが出来るのです。
しかし、自由に物事を考えられることは好いことですが、それが真実から離れていては何らの成果は得られないことになります。得られて印象のスパークから何を導き出すのか、その印象の意味を誠実、端的に受け入れようとすることが重要で、やたらに詮索する姿勢は単なる心の興味に過ぎず、問題解決を遅れせるものです。
今後、私達がテレパシー能力を実践する中で、最初に出会う課題は、様々な側面を持つ印象が数多く入って来る中で、それらに対し興味本位で取り扱ってはならないことを、著者は本項で説いているように思います。


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