ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落332 [2015-06-05]


332 Hypnotism is an exact science. In the hands of a competent person it is unsurpassed for the relief of pain. It has proved invaluable in aiding psychologists and psychiatrists to untangle confused impressions that have been causing mental disturbances to the patient. But it is not a parlor game! When used as such, it can create drastic upheavals in our minds.
332 催眠術はまさしく一つの科学です。力量のある人物の手によれば、痛みの解放にとって催眠術はこの上ない手法です。患者に精神的な動揺をもたらしている混乱した印象類を解きほぐす為、心理学者や精神科医を手助けする上でそれ(訳注:催眠術)は非常に貴重な手法であることが明らかにされて来ました。しかし、それは室内ゲームではありません。そのように用いられた場合には、私達の心の中に激烈な地殻変化をもたらす可能性があります。



【解説】
本項では唯一、催眠術の活用事例として患者の痛みを取り除くこと、また精神疾患の原因となっている混乱した心の状況を解きほぐす効用について挙げています。
これらは催眠術を適切に用いることによって有効に働かすことが出来る数少ない例という訳です。
しかし、この他大多数の場合は、術者側の支配力が増すこと、また被術者側の心の自主性が損なわれることにより、自我の消滅その他、本人の存在そのものが危険にさらされる等の大きな問題に直面することになると警告しているのです。まさに、茶の間のゲームに成り得るものではなく、私達はより慎重に取り扱うべきなのです。
よくマインドコントロールや洗脳という表現がありますが、それほどに私達の心は弱く、身を委ねる指導者を望みがちです。しかし多くの場合、そのカリスマ教師なる者は、やがて大衆を支配し、自分の餌食にするようになります。これまでどれほど多くの事例を私達は経験して来たか数知れません。催眠術はテレビや新聞その他様々な媒体で私達に浸透しているように思います。私達はこのような中で、自らの判断、決断で進めて行く他、解決策は無いというものです。


第3部 3章 段落331 [2015-06-04] <<  |  >> 第3部 3章 段落333 [2015-06-08]