ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落328 [2015-06-01]


328 In order for anyone to be hypnotized, he must voluntarily give up his will to the will of the hypnotist. This can be extremely dangerous if repeated too often, for the will of the individual is weakened. The sense-mind is stilled by hypnotism, and thereby opened to suggestions from the operator. The sensory reactions are so subdued that you can suggest to a hypnotized person that ammonia smells like essence of roses, actually holding a bottle of it close enough for him to take deep breaths. Under hypnosis the person will insist the aroma is pleasing, yet you will find that it is impossible not to recoil from the pungency of ammonia fumes while in a natural state.
328 誰でも催眠術にかかる為には、その者は自らの意思を催眠術者の意思に委ねなければなりません。これは頻繁に繰返された場合、極めて危険になり得ます。何故なら、その個人の意思は弱められるからです。感覚心が催眠術によって鎮められ、それによって操作者からの提案に心を開きます。感覚の反応があまりに抑制されている為、催眠術にかけられている人物に実際にビンを手に持って鼻に深呼吸させる程近付けて、アンモニアの臭いをバラの精油だと暗示することも出来ます。催眠術下では、その人はその香りは心地よいと主張するでしょうが、自然の状態ではアンモニア蒸気の刺激からは尻込みしないでは居られないのです。



【解説】
催眠術が被術者が自ら心を術者に委ねることの危険性が良く説かれています。結局、私達が自ら自分の心を統制、拡張して心の守備範囲を目に見えるものから、更に既存の感覚器官が捉えられない印象の世界についても次第に触れられるよう訓練すべきということでしょう。
もちろん、素直であることはこの種の修行では大切な条件である訳ですが、教師を選ぶ時にはよほど慎重にしないと自らの道を誤る可能性も大きいということでもあります。とりわけ催眠術によるものは本項の示す通り近づくべきではありません。とかく急いで結果(見かけの成果)を求める私達には要注意な点ということでしょう。
教師を求めた挙句、多くの人が本来の道を外れてしまった例も残念ながら数多いように思われます。他の脇道にそれることなく、本道を歩み続けることの重要性は私の体験上、何度も申し上げても良いほど、大切なことのように思われます。


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