ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落318 [2015-05-15]


318 We ordinarily think of space as the distance between given objects, and of time as the intermission between acts. But space and time cannot rightly be separated - for they are twin infinities. We are quite correct in saying that time is the distance between events. When we consciously perceive forthcoming events, we are traveling in time, just as surely as we are traveling through space when we perceive hitherto unseen stars and nebulae through the telescope. In either case, we have expanded our vision by eliminating the time-space bug-a-boo.
318 私達は普通、空間を与えられた対象物の間の距離であると考えていますし、時間については行為の間の中休みと考えています。しかし、宇宙空間と時間ははっきりと分離は出来ません。何故なら、それらは対の無限物であるからです。私達が時間を出来事の間の距離であると言うことは全く正しいのです。私達がやがて来る出来事を意識的に知覚する時、私達は丁度、宇宙空間を旅して、今まで知られていなかった星々や星雲を望遠鏡を通して知覚するのと同じです。いずれの場合も私達は時空のお化けを取り払うことで、自分達の視界を拡げたのです。


【解説】
本項で大事なところは、「時空」と呼ばれるように、時間と空間とは本来、切り離すことが出来ない「対」になった概念であるということです。即ち、時間と空間は同じ種類の座標軸空間の中にあるという訳です。端的に言えば時間を遡るのも、距離を遡るのも同じであり、未来を予知するのも、今後起こり得る未来の姿を望遠鏡で先を見るのと似ているということです。
これまで私達は距離や時間は絶対的なもの、不変かつ確実なものとして来ました。しかしそれは物質世界の中でのことであり、精神世界の中で重要となる記憶や概念、アイデアの世界では、時間も空間も同じ要素に属するものではないでしょうか。それ故、急に鮮やかに記憶がよみがえったり、遠い場所の映像が目に飛び込んで来たり、私達の意識の世界には時空にとらわれない自由な活動があります。
もし、私達の日常が時空の制限にとらわれず、自由に想念・印象が飛び交う精神生活になれば、疲れを知らない充実した人生になることは間違いありません。


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