306 So let us make an effort to keep an open, receptive mind at least part of the time; and when our mental telephone bell rings just lift the receiver quietly, and impartially accept the impressions coming to us. This does not mean sitting idly in meditation, waiting with folded hands for some great thought to come to us out of the universal storehouse; but that we should continue normally about our daily lives.
306 ですから、少なくともある時間、私達はオープンで受容的な心を保つよう努力して見ましょう。そして私達の心の電話器のベルが鳴ったら、静かに受話器を取り上げ、そして偏らずに私達の方にやって来る印象類を受け入れることです。これは何もせず座って瞑想して何か偉大な想念が宇宙の倉庫から私達の所に来るのを、手を組んで待っていることを意味するのではありません。そうではなく、私達は私達の日常生活について普通の暮らしを続けるべきなのです。
【解説】
本項では印象感受の際の基本姿勢について説かれています。もちろん、印象感受に当たっては自ら受容的な心境になることが前提ですが、大事なことは著者は特別な瞑想状態ではなく、ごく普通の日常生活をしながら、その心境を保つことが必要だとしている点にあります。
また、宇宙根源から来る想念を電話が掛かってきた時のように対応するよう、説いていることも特徴的です。即ち、本文にあるように慌てて受話器をとったりせず、落ち着いてその示唆する内容を理解する姿勢です。この件については、後に別の項で本文に記述がある筈ですが、とかく慌てて最初の部分だけを把握しただけで、有頂天になりその後、引き続いて送られてくる大事な部分を把握できない為に、多くは誤った情報となることを著者は警告しているように思います。落ち着いて全体像を理解することが必要だということです。
私達は各々日常の生活を送る中で、絶えず宇宙根源なる所からの印象を待機していれば、必ずスムーズに印象は訪れ、私達に有用なアイデアをもたらして呉れることは間違いありません。
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