ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落305 [2015-04-21]


305 I believe the telephone makes a very understandable illustration for the exchange of impressions . . which, of course, is operable telepathy. Remember, we have stressed the importance of an open, receptive mind; and mind, like the telephone, is a two-way instrument. If we keep our minds continually occupied with consciously sending out thoughts, any impressions coming to us will receive the "busy signal" and be turned away. The connection between mind and mind cannot be completed, because the frequencies of the incoming impression cannot get past the thought vibrations our own mind is broadcasting.
305 私は電話が印象の交換、それはもちろん実行力のあるテレパシーですが、それをとても分かりやすく説明する例になると思っています。私達がオープンで受容的な心の重要性を強調して来たこと、また心というものが電話のように双方向の装置であることを覚えておいて下さい。もし私達が想念を意識的に送ることで私達の心を常に占拠していたら、私達にやって来る想念があっても、それらは「話し中の信号」を受け取り、戻されることでしょう。入って来る印象が私達の心が送信している想念振動を抜けることが出来ないため、心と心の間の接続が完成されないのです。



【解説】
私達は自分の想いを伝えようとすることには熱心なのですが、それは片手落ちであり、双方向の意思疎通にはならないと、著者は私達に注意しています。互いの想いが通じ合うことがテレパシーなのですが、自分の想念の発信を強めようとするだけでは、そもそも想念伝達は成立しないほど、不完全な状況ということでしょう。
ポイントは想念の発信も受信も私達の心が担うということです。送信、受信のどちらか片方のみでは、一方通行の関係となり、想念を介した意思疎通は出来ません。とかく私達は想念・想いを強くすることのみに関心を向けて来ましたが、実際には心鎮めてやってくる想念・印象に耳を傾ける姿勢、自然界からの静かなる助言のメッセージを傾聴する姿勢が大切だということでしょう。
また、私達が自らの想念に固執することは、体内にそれらの振動が強く残留する一方で、外部には発信されていない可能性もあります。ラジオ等の電波の回路を見ても分かるように、コイルを通じて電流が流れることが重要で、その流れた電流に基づいて二次側のコイルから電波が発信される訳で、自分の中の想念を一旦、通過させ、終結させることではじめて発信させるようなメカニズムがあるのかも知れません。いずれにせよ、想念を呼吸するような柔軟な心境が必要だということでしょう。


第3部 2章 段落304 [2015-04-20] <<  |  >> 第3部 2章 段落306 [2015-04-22]