ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落283 [2015-03-19]


283 As an illustration; let us imagine we place a large number of goldfish in a small bowl. This crowded condition will not enable them to move about freely, and any motion on their part will cause them to bump into other fish. Each contact-shock will result in the expenditure of a certain amount of energy. If they try to force their normal activity in such congested surroundings, they will soon become fatigued. If they are wise, they will instinctively lessen their action; in which case they are reduced to a condition of lethargy. But as soon as these fish are placed in a larger receptacle they will again expand their activity to its natural state.
283 例示として小さな鉢に沢山の金魚を入れた場合を想像しましょう。この混み合った状況は金魚達に自由に動き回ることを出来なくさせており、少しでも動くと他の魚にぶつかってしまうことになります。この接触の衝撃は幾分かのエネルギーを消費します。もし、金魚達がこのような詰め込み状態の中で通常の動きを無理にしようとすれば、すぐにも疲れてしまうでしょう。彼らが賢ければ本能的に活動を低下させるでしょうし、その中で彼らは不活発状態に弱められて行きます。しかし、これらの魚達がより大きな容器に入れられるや否や、彼らは再び自然な状態まで活動を広げることでしょう。



【解説】
集密な状態というものが各自の活動を停滞させることになるという本項の記述は、分子の運動状態を連想させます。
気体の圧力は分子の運動の繁栄とされていますし、物質の密度は固体から液体、更に気体になるにつれて薄くなります。宇宙空間はこの希薄な気体の空間で、これまでの概念では何もない空間というイメージでしかありませんでした。
しかし、本項による考えからすると、この希薄とされる空間において各分子は最も自由に活動し、本来の活気を呈しているとも言うことが出来るでしょう。リラクゼーションについて学ぶ中で、各自が自由に想念活動を行う上で、こうした「空」なり「無」と称される空間が実は重要なのだと著者は示唆しているのかも知れません。
般若心経の「空」なる概念もそのことを説いているように思えます。


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